レガシー2D機能を使用する

必要に応じて、Vectorworks 2022より前のバージョンのレガシー2D機能のワークフローを有効にできます。以下で説明しているように、Vectorworks全体を通じて複数の設定がレガシー 2D機能に関連しています。

ファイル設定

レガシー 2D機能タブ:レガシー2D機能を有効にする機能が含まれています。2D図形を作成可能なプレーンを指定したり、統合ビューのオンとオフを切り替えたりできます。ファイル設定:レガシー2D機能タブを参照してください。

デフォルトで、新しいファイルのレガシー2D機能は無効になっています。必要に応じて、この設定を有効にしたテンプレートファイルを作成してください。

画面タブ:レガシー2D機能を有効にしている場合は、透視投影ビューをクロップするオプションを使用できます。このオプションは、透視投影ビューの周りにある四角形の枠のオンとオフを変更して、プレゼンテーション用のクロップされた透視投影ビューと、モデリング用のクロップされていない透視投影ビューを切り替えることができます。クロップされたビューでは、透視投影ビューウインドウの周りに投影枠が表示されます。これは、モデルの高さを示す場合などに便利です。ウインドウのサイズを拡大または縮小するには、四隅をドラッグします。

表示バー

アクティブな基準面リストでオプションを選択して、ファイル設定のレガシー 2D機能タブを開きます。

レガシー2D機能を有効にしている場合は、表示メニューの統合ビューオプションを表示バーに追加して、統合ビューのオンとオフをすばやく切り替えることができます。

登録画面

レガシー2D機能を有効にしている場合は、画面を登録ダイアログボックスで統合ビューを登録オプションを使用できます。このオプションで、統合ビューのステータスを登録画面に保存できます。選択を解除すると、登録画面が表示される時に現在の統合ビュー設定が使用されます。また、登録画面の再定義ダイアログボックス(Vectorworks Design Suiteが必要)の統合ビューオプションも使用できます。

非統合ビュー

統合ビューを無効にしている場合は、デザインレイヤに異なるビュー、背景放射光、レンダリングモード、および背景テクスチャを設定できます。統合ビューを有効にしている場合は、アクティブレイヤで変更する設定がすべてのレイヤで表示され、個別のレイヤの設定が上書きされます。

レガシー2D機能を有効にしている場合は、デザインレイヤの編集ダイアログボックスで背景テクスチャ設定を使用できます。選択したレイヤで使用する背景テクスチャを選択します。背景テクスチャの選択は、適用中のRenderworksスタイルで制御されています。背景テクスチャを選択できない場合は、Renderworksスタイルで背景を設定します。

Spotlightレンダリングオプションダイアログボックスで、背景放射光と背景テクスチャを設定します。統合ビューを無効にしている場合は、すべてのレイヤの背景放射光設定をリセットして以下を使用するおよびすべてのレイヤの背景テクスチャをリセットして以下を使用するを選択すると、設定がすべてのレイヤに適用されます。これらのオプションの選択を解除すると、背景放射光と背景テクスチャはアクティブレイヤにのみ適用されます。

ビューポートとレイヤリンク

レガシー2D機能を有効にしている場合は、ビューポートを作成および詳細ビューポートを作成ダイアログボックスでスクリーン(スクリーンプレーン)図形を含む設定を使用できます。スクリーン(スクリーンプレーン)図形を含むを選択すると、スクリーンプレーンに関連付けられている2D図形がプレイナー図形として表示されます。

レガシー2D機能を有効にしている場合は、レイヤリンク指定ダイアログボックスでスクリーン(スクリーンプレーン)図形を含む設定を使用できます。レイヤリンクが3D表示の時にスクリーン(スクリーンプレーン)図形を含むを選択すると、スクリーンプレーンに関連付けられている2D図形がプレイナー図形として表示されます。

2D図形の基準面を選択する

2D図形は、選択したワーキングプレーンに応じて、スクリーンプレーン図形またはレイヤプレーン(プレイナー)図形として作図できます。3D図形は、当然ながら常にプレイナーになります。

スクリーンプレーンはコンピューターのスクリーンと一致し、ユーザーの視線の方向と直交します。スクリーンプレーンに描画される2D図形は、スクリーン平面に留まるため、3Dビューでは「浮遊」しているように見えます。特定のレガシーワークフローでは、スクリーンプレーンで2D図形を作成する場合があります。

一方、プレイナー図形は3D空間内に対して存在します。プレイナー図形は3D平面(レイヤプレーンまたは別の3Dワーキングプレーン)に描画され、3D表示ではモデルに対する幾何学的関係が維持されます。

レガシー2D機能を有効にしている場合は、表示バーのアクティブな基準面リストで、2D図形をプレイナー図形とスクリーンプレーン図形のどちらとして作図するかを決定します。使用可能な基準面は、図面のビュー、現在のツール、ワーキングプレーンを保存したかどうか、およびファイル設定のレガシー2D機能タブにあるプレーンモードの設定によって異なります。

また、レガシー2D機能を有効にしている場合は、オブジェクト情報パレットの形状タブで基準面設定を使用できます。これにより、選択した2D図形の平面プロパティを変更できます。

赤ペンにスケッチを追加する

レガシー2D機能を有効にしている場合は、選択した1つ以上の図形を赤ペン図形に追加して、赤ペンに関するコメントを表すことができます(Vectorworks Design Suiteが必要)。

スクリーンプレーンモードで、変換する図形を選択します。赤ペンツールで赤ペンを描画し、赤ペンの設定ダイアログボックスで選択した図形の線色を赤に変更を選択します。選択対象がシンボルに変換されて赤ペンオブジェクトに追加され、赤ペンオブジェクトと共に移動します。ファイルと共に保存されたRedline Sketchesシンボルフォルダにスケッチシンボルが配置されます。オブジェクト情報パレットでスケッチを表示の選択を解除すると、このスケッチを非表示にできます。