概念:自動境界設定と手動設定のスラブの辺
スラブの辺を関連付けられた壁で自動境界設定することも、または手動で定義することもできます。スラブは、デザインの必要に応じて、すべてが自動境界設定の辺、すべてが手動設定の辺、あるいはその2つの組み合わせで構成できます。
自動境界設定の辺:結合された壁を最初に選択するか、表示されている壁の閉集合の内側をクリックすると、スラブを自動で作成できます。スラブは、囲まれている壁に自動で関連付けられます。
クラスを使用して内壁と外壁を区別することで、正しい壁のセットに関連付けられたスラブを簡単に配置できます。
スラブの辺はスラブ構成要素プロパティの定義に従って、壁の外側または内側か、壁の内側の構成要素で定義されます。壁を編集(移動、変形、置き換えや、壁スタイル、壁の厚さ、壁の構成要素を変更するなど)すると、スラブのエッジパスが自動的に更新されます。壁が複数の壁に分割された場合、スラブは分割された壁ごとに異なる辺で、新しい各壁との関係を維持します。ただし、スラブがその関連付けを保てないほど大幅に壁を編集する場合は、自動境界設定スラブから手動スラブを作成できます。
壁とスラブは関連付けられているため、断面ビューは正確に表示されます。断面ビューを作成する時、類似した構成要素の面を単一の単位として表示するよう結合できます(シートレイヤビューポートの詳細プロパティを参照)。
自動境界設定スラブを作成した後は別のレイヤに移動できますが、壁との関連付けは保持されます。
手動設定の辺:手動設定の辺は壁と関連付けられていません。変形ツールまたは図形の編集モードでのみ変形でき、構成要素の辺のオフセットは数値によって決まります。
オブジェクト情報パレットの境界パラメータでは、スラブを構成する辺の種類を選択します。スラブの辺は、自動、手動、または自動+手動です。
辺を自動または手動設定の壁に変更すると、スラブの境界状態は自動的に調整されます。たとえば、スラブのすべての辺を自動境界設定で作成した後、関連付けられた壁の1つを削除した場合、そのスラブの辺は自動的に手動設定になり、スラブの境界設定は自動から自動+手動に変わります。辺の1つは手動設定になりますが、この変更は、他の辺とそれに関連付けられた(境界設定された)壁の関係には影響しません。