スピーカーとスピーカーアレイを挿入する
スピーカーやスピーカーアレイなどのオーディオオブジェクトは、イベント計画やエンタテインメントの設計で、部屋または舞台のレイアウトを視覚化する際に必要になることが多く、舞台演出で必要になることもあります。Vectorworksでは、スピーカーシステムのレイアウト図面を作成し、基本的な音声カバレッジ解析を行うことができます。スピーカーとスピーカーアレイには情報や計算データを含むラベルを付けることができるほか、最大3つのレンジの最適な可聴域を表示できます。
Vectorworks Spotlightソフトウエアでは、2種類のスピーカーリソースがVectorworksライブラリに用意されています。
カタログ:カタログ由来のスピーカーとリギングフレームには、オブジェクト用のプリセットデータが.xmlファイルに格納されています。スピーカー/スピーカーアレイを表すために、適切なサイズの基本的な六面体のボックスが描画されます。これにより、オブジェクトを回転させた時の計算がすばやく効率的に行えるようになりますが、オブジェクトの形状の視覚的な詳細は得られません。カタログリソースは、Vectorworksアプリケーションフォルダの下の「[Vectorworks]」>「Libraries」>「Defaults」>「Audio Tools」に格納されています。スピーカーデータをライブラリファイルに保存して他のユーザーと共有したり、他のファイルからスピーカーデータを取り込んだりすることもできます。カタログからスピーカーおよびリギングフレームデータが含まれる.xmlファイルにアクセスするには、.xmlファイルが「[ユーザーまたはワークグループ]」>「Libraries」>「Defaults」>「Audio Tools」フォルダに格納されている必要があります。
シンボル:スピーカーとリギングフレームのシンボルには、プリセットデータに加えて、ハンドルやフレームも含まれており、平面ビューでより詳細かつ正確な形状が得られます。ただし、より詳細な形状を表示すると、オブジェクトを回転させた時の再生成にかかる時間が長くなります。スピーカーのシンボルリソースは共有でき、「[Vectorworks]」>「Libraries」>「エンタテインメント」フォルダに格納されています。リソースセレクタからカスタムスピーカーのシンボルにアクセスするには、カスタムシンボルが「[ユーザーまたはワークグループ]」>「Libraries」>「エンタテインメント」>「音響 スピーカー」あるいは「[ユーザーまたはワークグループ]」>「Libraries」>「エンタテインメント」>「音響 リギングフレーム」フォルダに格納されている必要があります。
別の方法でスピーカーまたはスピーカーアレイを共有するには、そこからシンボルを作成し、このシンボルを他のファイルに取り込みます。