Spotlight照明仕込み図の構成

レイヤおよびクラスの構造化システムにより、アイテムの選択、閲覧、印刷を驚くほど簡単に行えるようになります。照明仕込み図を作成する際、標準的なレイヤとクラスを作成することで、アイテムを適切なレイヤとクラスに分類して配置します。一部のオブジェクトには、自動的にクラスに割り当てられる機能が含まれます。

レイヤとクラスに関する詳細は、概念:レイヤの概要および概念:クラスの概要を参照してください。

ステージ、フォーカスポイント、および舞台要素を個別のデザインレイヤに配置し、リギングオブジェクト、吊り元、および照明器具をまとめて1つのレイヤに配置することを推奨します。ツール> オーガナイザを選択し、デザインレイヤタブをクリックしてレイヤの作成と管理を行います。

すべてのデザインレイヤで同じ縮尺を使用します。

照明仕込み図のアイテムをそのクラスに配置します。これにより、閲覧用および印刷用の特定クラスを一括で非表示にできるようになります。ツール>オーガナイザを選択し、クラスタブをクリックしてクラスの作成と管理を行います。照明器具の属性は、設定で指定したクラスに自動で割り当てることができます。Spotlight設定:Lighting Device:クラスと色ペインを参照してください。

Vectorworksプログラムでは、照明器具のラベルの表示設定を制御するため、特定のクラスが自動で作成されます。こうしたクラスには、Label(ラベル)クラスとそのサブクラス、およびSetup Note(セットアップ注記)クラスなどがあります。

レイヤおよびクラスの一例

レイヤおよびクラスの使用例として、1つのデザインレイヤ上にすべての舞台を設定し、第1幕と第2幕を表すクラスを作成するショーファイルが挙げられます。舞台要素を追加する時は、舞台のデザインレイヤに配置し、第1幕または第2幕のいずれかのクラスに割り当てます。この構成において、舞台のデザインレイヤのみを閲覧するにはレイヤ表示を、第1幕または第2幕のオン/オフを行うにはクラス表示を使用します。この方法により、各幕で使用する小道具の位置を個別に閲覧できるようになります。

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また、構造化を活用する別の方法として、照明器具にクラスを利用することもできます。レパートリーを次々と変えて複数のショーを上演する場合は、使用するショーのクラスに各照明器具を割り当てます。これにより、各ショーに使用する照明器具を他のショーと関係なく表示できるようになります。