Design Suiteプロジェクト共有サーバー

プロジェクト共有サーバーを使用すると、ファイルへの直接アクセスが問題となる場合にプロジェクトファイルへのアクセスを制御できます。プロジェクトを共有する大規模なチームや、ファイルベースの共有を使用したプロジェクトファイルがロックされたり、使用できなくなったりして問題が発生したことがある小規模なチームは、サーバーを使用することをお勧めします。プロジェクトファイルを、Linuxやネットワークアタッチトストレージ(NAS)デバイスのようなWindowsまたはMac以外のプラットフォームに保存する場合は、サーバーをDocker®プラットフォーム上のコンテナアプリとして実行します。

WindowsまたはMacでサーバーをインストールする

すべてのプロジェクトファイルを保存するマシン一台だけに、プロジェクト共有サーバーソフトウエアをインストールします。インストールを行うには管理者権限が必要です。インストーラーを実行し、必要なサーバーオプションを入力します。インストールが完了すると、サーバーが自動的に起動します。

クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。

パラメータ

説明

ホスト

サーバーをインストールするマシンの名前。デフォルト値の0.0.0.0のままにしておくことをお勧めします。これにより、自動的にそのマシンの正しい名前を使用して、サーバーが実行されます。

ポート

ホスト上のサーバーのポート番号。通常は、デフォルト値の22001から変更しないでください。

アプリケーションをWindowsファイアウォールの例外リストに追加する

(Windowsのみ)

ローカルネットワーク上の他のマシンがサーバーにアクセスできるようにします。サーバーに接続できるのは、Vectorworksアプリケーションだけです。

Windows起動時に自動で起動する

(Windowsのみ)

Windowsの起動時に、サーバーはバックグラウンドプロセスとして起動されます。

プロジェクトの場所

提供されるすべてのプロジェクトファイルのルートフォルダをマシン上に作成します。このフィールドには名前を入力できます。

このフォルダには、プロジェクトファイルに加えて他のファイルも含めることができます。

フルディスクアクセスを有効にするボタン

(Mac 10.14以降のみ)

システム環境設定が開きます。+ボタンをクリックして、フルディスクアクセスを許可するアプリのリストに、以下のプロジェクト共有サーバーを追加します。

/usr/local/bin/psserverd

必要に応じてCmd + Shift + .を押し、非表示のファイルやフォルダを表示します。

サーバーをアンインストールする

サーバーをアンインストールするには:

Windowsでは、以下のファイルをダブルクリックします:C:\ProgramData\psserverd\uninstall.exe

Macでは、ターミナルで以下のスクリプトを実行します:/Library/Application Support/Vectorworks/psserverd/scripts/uninstall.sh

サーバーをDockerイメージとしてインストールする

Vectorworksには、プロジェクト共有サーバーをDockerプラットフォーム上で仮想マシンとして実行するための、プロジェクト共有サーバーのDockerイメージが用意されています。これにより、サーバーをWindowsまたはMac以外のホストマシン上でも実行できるようになります。

Dockerパッケージをホストマシン上にインストールしてから、プロジェクト共有サーバーのインストールおよび設定を行います。詳しい手順は使用するプラットフォームごとに異なりますが、ここでは基本的な手順を示します。

Vectorworksが提供するイメージファイル、psserverd.tarをアップロードします。イメージとは、Dockerが実行する仮想マシンの定義です。

イメージからコンテナを作成します。コンテナとは、仮想マシンの実行インスタンスです。

コンテナ用の2つのボリュームをマッピングします。1つはプロジェクトフォルダ用、もう1つはログファイル用です。ボリュームマッピングによって、ホストマシン上の実際のフォルダがDocker仮想マシン内のフォルダにリンクされます。実際のフォルダには好きな名前を付けることができますが、仮想マシンのフォルダは以下のように命名する必要があります。コンテナには、両方のフォルダへの書き込みアクセス権が必要です。

プロジェクトフォルダ:/usr/psserverd/Projects

ログフォルダ:/usr/psserverd/logs

Dockerのホストと同じネットワークを使用するようにコンテナを設定します。これにより、サーバーでホストマシン上のポート22001が使用されます。

プロジェクトファイルを共有する

ワーキングファイルを作成および編集する