概念:プラグインオブジェクトスタイルとカタログ項目
窓、ドア、およびキャビネットなどのいくつかのVectorworksプラグインオブジェクトは、プラグインオブジェクトスタイルの機能と、メーカーのカタログ両方にアクセスすることができます。これらのオブジェクトにおいては、プラグインオブジェクトとカタログ項目の相互関係が複雑になります。
カタログ項目に基づいてプラグインオブジェクトスタイルを作成する場合は、以下のガイドラインが参考になります。
カタログ項目に基づいたプラグインオブジェクトスタイルは、カタログオプションのあるカスタムプラグインオブジェクトスタイルに記載されているように、スタイルなしのプラグインオブジェクトから最も簡単に作成できます。
プラグインオブジェクトカタログ項目の選択は、プラグインオブジェクトスタイルの機能とリンクしています。カタログ項目はスタイルなしのオブジェクトには設定できないため、それぞれのカタログ項目をリソースマネージャまたはリソースセレクタで選択することはできません。リソースマネージャ/セレクタでカタログのカテゴリを選択すると(例えばAndersen 住宅 玄関用ドア)、そのカタログのデフォルトの項目がスタイルを定義するために使用されます。スタイルはその後で編集する必要がありますが、設定ダイアログボックスから行うことはできません。プラグインオブジェクトスタイルを編集するおよびカタログオプションのあるカスタムプラグインオブジェクトスタイルの説明に従ってスタイルを編集し、必要なカタログ項目を設定します。
一般に、プラグインスタイルがカタログ項目によって定義されている場合、メーカーのカタログ項目の仕様を反映するように、多くのパラメータがカタログによって定義されます。これらのパラメータはユーザーが編集することはできません。
プラグインオブジェクトスタイルのカタログ項目自体は、スタイルの値を使用するか、インスタンスの値を使用するように設定することができます。この場合、あるスタイルのオブジェクトをすべて同じカタログ項目に固定するか、カタログの特定のパラメータを固定しつつ、カタログ項目を編集することができます。
スタイルの値を使用するようにカタログ項目を設定する場合の例としては、すべての窓で同一のカタログ項目を使用するスタイルが必要なプロジェクトが挙げられます。これによって、同じサイズと種類の複数の窓を、簡単に制御して管理することができます。
インスタンスの値を使用するようにカタログ項目を設定する場合の例としては、複数のキャビネットで異なる別々のカタログ項目を使用して、さまざまなサイズのキャビネットを指定できるようにする必要があるプロジェクトなどが挙げられます。これによって、スタイルレベルでの制御は難しくなりますが、インスタンスレベルではより柔軟に制御できるようになります。