概念:ワークグループと参照
参照機能
参照機能を使用すると、アクティブファイルで他のファイル内の図面要素を利用でき、プロジェクトの整合性や効率を高めることができます。参照図形がマスターファイルで変更されると、その変更はターゲットファイルにも反映されます。ターゲットファイルの更新は、自動的に行うことも、要求した時だけ行うことも可能です。特にコンテンツが頻繁に変わる可能性がある場合、これは種々のプロジェクトに固有のカスタムコンテンツを提供するのに優れた方法です。
プロジェクトを共有すると、複数のユーザーが同時にプロジェクトのさまざまな部分で作業できます。プロジェクト共有機能の使用中は、プロジェクトファイルから通常のVectorworksファイルを参照することも、その逆も可能です。詳細はワーキングファイルでの作業を参照してください(Vectorworks Design Suite製品が必要)。
複数の異なる種類の参照機能を使用できます。
「レイヤ取り込み」参照では、外部Vectorworksファイル内のデザインレイヤからターゲットファイル内のデザインレイヤにすべてのクラスとオブジェクトを取り込みます。
「デザインレイヤビューポート」参照は、外部Vectorworksファイルの内容をターゲットファイルのビューポートに取り込みます。取り込んだ後は、その他のビューポートと同じように、ビューポートでどのクラスとレイヤを表示するかを選択できます(Vectorworks Design Suite製品が必要)。
他のVectorworksファイル内のリソース(ハッチング、ワークシート、シンボルなど)を参照すると、図面内で使用できるようになります。
Vectorworksファイルに加えて、DXF/DWGおよびDWFファイル(DXF/DWGおよびDWFの参照を参照)を参照できます。Vectorworks Design Suite製品をインストールしている場合は、イメージファイルやPDFファイル(イメージファイルの取り込みおよびPDFファイルの取り込みを参照)、Revitファイル(Revit参照を参照)、およびIFCファイル(クラスおよびストーリへのマッピングを参照)も参照できます。
ワークグループ機能
ローカルネットワーク上の複数のユーザー向けにワークグループ環境を作成することで、整合性や効率を高めることもできます(Vectorworks Design Suite製品が必要)。ワークグループフォルダのコンテンツには、Vectorworksプログラム内のパレットやダイアログボックスに加えて、リソースマネージャとリソースセレクタからアクセスできます。これは、すべてのユーザーに(テンプレート、シンボル、図面枠、取り出し設定、作業画面などの)標準コンテンツを提供するのに優れた方法です。
ワークグループと参照の方針
参照やワークグループの機能を使用する際には、同僚間のコミュニケーションが必須です。マスターファイルの名前付け、維持管理、および更新の方法に関する方針を話し合ってください。主要な変更、特にマスターファイルまたはリソースの削除に関しては連絡を徹底してください。マスターファイルやリソースを削除すると、複数のファイルに影響を与える可能性があります。
参照ファイルのファイル名と場所のどちらかを変更すると、参照がリンク切れになります。そのファイルから参照されている図形は、リンク切れになった参照が修正されるまで更新できません。