概念:トラスのマグネット

Vectorworksライブラリのトラスシンボルでは、マグネットを使用してトラス連結オプションが定義されます。マグネットは、トラスシンボルの3Dコンポーネント内の各接続ポイントに配置されます。マグネットは、リギング-トラス-マグネットクラスに配置されますが、これはデフォルトでは非表示になっています。

マグネットのクラスは、Braceworks設定の結果の表示ペインで変更できます。この変更は、既存のマグネットには反映されません。 

SpotlightおよびBraceworksで使用可能なリソースライブラリの多様なトラスを使用する場合は、マグネットが初めから挿入されています。それでも、トラスを挿入する正しい方法を理解し、トラスの連結に問題が発生した場合に自分で修正できるようにしておくために、知識としてマグネットについて学習しておくことは有益です。自分でカスタムトラスコンテンツを作成するような熟練したユーザーであれば、新しいトラスシンボル定義を作成する時、または以前のバージョンのコンテンツを更新および修正する時にマグネット機能を追加できます。マグネットを追加する方法は、以下に示すように複数あります:

トラスプロパティダイアログボックスで、連結データに基づいてマグネットを挿入します。データが正しければ、マグネットは自動的に正しい位置に挿入されます。標準的な直線トラス、L-コーナー、および円形トラスのシンボル定義には、この方法を推奨します。トラスデータに基づいてマグネットを挿入するを参照してください。

マグネットツールを使用して、トラスシンボル定義の3Dコンポーネント内にマグネットを正確に配置します。この方法は、屋根トラス、ハブトラス、カスタムコーナー、ミッドスパンの連結トラスなどの複雑な形状を持つトラスにお勧めします。マグネットを手動で配置するを参照してください。複雑なトラスオブジェクトにマグネットを配置する際のヒントについては、マグネットを調整するを参照してください。  

以前のバージョンのファイル(Vectorworks 2022より前)に取り出した場合、マグネットを持つトラスは、古いトラスと互換性があります。例外は、ハブトラス、屋根トラス、およびミッドスパンの連結トラスです。 

オスマグネットおよびメスマグネットを持つ6方向管のトラスコーナー

マグネットは、タイプによって色分けして表示されます。ニュートラルマグネットは、他のニュートラルマグネットとのみ連結できます。これは、円錐連結およびボルト連結に使用されます。オスマグネットはメスマグネットとのみ、そしてメスマグネットはオスマグネットとのみ連結できます。これは、管連結およびフォーク連結に使用されます。

メス、オス、およびニュートラルマグネット

黒い矢印はマグネットの向きを示し、連結トラスのデフォルトの向きを制御します。マグネットのプロパティで許可する追加ロール角度のオプションを指定していれば、追加ロール角度を連結トラスに適用できます(マグネットのプロパティを参照)。マグネットを他のマグネットと連結するには、マグネットの矢印のある側が外側になければなりません。 

連結された管トラスのマグネット

既存のシステムにトラスを追加する際には、カーソルの位置が重要になります。それによって、どのマグネットで連結を制御するかが決まり、連結トラスが方向付けられます。

既存のトラス上のカーソルに最も近いマグネットが連結に使用されます。

2D/平面でトラスを追加する場合は、カーソルを既存のトラスの断面形状の右側に重ねると、連結トラスはその最初のマグネットによって挿入されます。一方、カーソルを既存のトラスの断面形状の左側に重ねると、連結トラスはその最後のマグネットによって挿入されます(したがって、トラスが反転します)。L-コーナーや曲線状トラスのように、連結トラスの向きが変化する場合は、カーソルがトラスの断面形状の右側にある場合には左に向き、カーソルがトラスの断面形状の左側にある場合は右に向きます。

3D表示でトラスを追加する場合は、既存のトラスのマグネットの追加ロール角度が有効になっていれば、連結トラスを回転させることができます。カーソルを既存のトラスの断面形状の右側、下側、または左側に重ねると、許可する追加ロール角度の設定に応じて、連結トラスを90°、180°、または270°のロール角度で挿入できます。

概念:連結されたリギングシステムを作成する

Braceworks設定

カスタムトラスシンボルを作成する

カスタムトラスのパラメータを設定する

トラスデータに基づいてマグネットを挿入する

マグネットを手動で配置する

マグネットを調整する