Design Suiteスラブの構成要素を作成する

ツール

ツールセット

スラブ

Slab_tool02264.png

建物

スラブの構成要素は、スラブを構成する部分を定義します。たとえば、スラブが石膏板の天井、木製の軸組、合板の敷板で構成されていることを示すには、これらの項目ごとにその位置を示すよう構成要素を定義します。スラブの構成要素は、壁の端(自動境界設定の辺の場合)からでも、スラブの端(手動設定の辺の場合)からでもオフセットさせることができます。各辺には、必要に応じて固有のオフセットを設定できます。構成要素の外観は断面図に対して指定でき、テクスチャを適用できるため、リアルな断面図とレンダリングビューを作成できるのに加えて、スラブの素材を正確に見積もることができます。マテリアルリソースを使用して構成要素を定義すると、通常はマテリアルによって、描画、レンダリング、レポートに必要な面、テクスチャ、物性、および建材情報が提供されます。スラブ構成要素の(穴切り取り部分を差し引いた)面積と体積はワークシートで計算できます。ワークシート関数を参照してください。

Slab_comp_ex.png 

スラブの全体の厚みは、その構成要素の合計に等しくなります。構成要素の面と線のスタイルは断面ビューポートでのみ表示されます。

デザインレイヤの詳細レベルを自動切り換え設定を使用すると、縮尺に基づいてスラブの構成要素を表示または非表示にできます。スラブの構成要素を隠すを参照してください。

アイドロッパツールを使用すると、スラブの構成要素の属性を1つのスラブから他のスラブにコピーできます(属性をコピー&ペーストするを参照)。

スラブの要素を定義するには:

次のいずれかの操作を行います:

スラブまたはスラブスタイルの作成時に構成要素を定義するには、スラブの設定ダイアログボックスの情報タブを開きます。

既存のスタイルなしのスラブの構成要素を定義または編集するか、スタイルありのスラブの構成要素のテクスチャを編集するには、スラブを選択し、オブジェクト情報パレットの構成をクリックしてスラブの構成要素ダイアログボックスを開きます。

スラブの設定ダイアログボックスまたはスラブの構成要素ダイアログボックスのパラメータについては、スラブの設定を参照してください。

構成要素リストの下にある新規をクリックして新しい構成要素を作成するか、または編集する構成要素を選択してから編集をクリックします。

スタイルありのスラブを編集する場合、構成要素リストと編集ボタンは最初はグレイ表示され、編集できません。リストから構成要素を選択すると、編集ボタンが使用可能になります。スタイルありのスラブインスタンスで編集できるのはテクスチャだけです。

スラブ構成要素の設定ダイアログボックスが開きます。構成要素の厚み、名前、およびパラメータを指定します。

クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。

パラメータ

説明

情報

 

名前

構成要素の名前を指定します。この名前は、スラブの設定ダイアログボックスの構成要素リストに表示されます。

用途

IFCの取り出しに含める構成要素の用途を指定します。

クラス

外観や表示を制御するには、図面にあるクラスのリストからクラスを選択するか、または新しいクラスを作成します。<図形のクラス>を選択すると、スラブ図形と同じクラスに構成要素の属性を配置します。

マテリアル

マテリアルリソースを使用するには、リソースセレクタでマテリアルを選択します。

λ値(熱伝導率)、およびテクスチャ設定はマテリアルの設定になり、λ値(熱伝導率)およびパラメータは無効になります。

λ値(熱伝導率)

スラブの構成要素のλ値(熱伝導率)を示します。

λ値(熱伝導率)は、スラブの構成要素のエネルギー解析計算パラメータに含まれます。エネルギー解析はVectorworks Architectで行う必要があります。ただし、ここでは参照用としてエネルギー関連のパラメータを指定できます。

参照

λ値(熱伝導率)を検索ダイアログボックスが開き、λ値(熱伝導率)を指定できます。この値はU値(熱貫流率)またはR値(熱抵抗値)と構成要素の厚みに基づいて計算できます。計算値が表示されます。

あるいは、一般的な構成要素の部材のλ値(熱伝導率)も用意されています。すでにλ値(熱伝導率)が定義されている構成要素の部材を選択します。検索キーワードを入力すると、リストに表示される項目を絞り込むことができます。値を手入力するには、リストを編集をクリックします。

厚み

構成要素の厚みを指定します。スラブの厚みはその構成要素の合計です。厚みは0より大きくする必要があります。

辺(境界)オフセット

スラブの辺(境界)から構成要素をオフセットする方法は、辺が壁と自動境界設定されているか、手動で描画されているかによって異なります。このダイアログボックスの設定で、新しいスラブと辺のデフォルトのオフセットが決まります。既存の辺のオフセットは、辺(境界)オフセットを設定するで説明しているように個別に編集できます。

辺(境界)オフセット設定は、スラブの設定ダイアログボックスの情報タブの構成要素リストに構成要素ごとに表示されます。

自動

構成要素の端を、壁の内側または外側、内側壁構成要素の外側、外側壁構成要素の内側、またはコア構成要素として指定された壁構成要素の内側/外側/中心に設定します。構成要素に追加するオフセットがある場合は設定します。

手動

構成要素のスラブの端からのオフセットを指定します。

マスタースナップポイント

構成要素のマスタースナップポイントの位置を設定します。マスタースナップポイントは他の図形のスナップポイントより優先されます。優先されるスナップを設定したい構成要素の上端または下端にマスタースナップポイントを追加します。たとえば、スラブの寸法を測定する時に、特定の構成要素の上端に寸法補助線を簡単に配置したい場合があります。概念:スナップインジケータを参照してください。

構成要素の上端/構成要素の下端

このオプションを選択すると、構成要素の上端と下端のどちらか一方、または両方でマスタースナップポイントの位置を有効にできます。

断面ビューでの構成要素の外観を指定します。構成要素でマテリアルを使用する場合、面はマテリアルの面に設定され、コントロールは無効になります。マテリアルを使用しない場合は、面のスタイルを選択するか、またはクラススタイルを選択して面の属性をクラスで設定します。選択したスタイルに応じて、色、模様、またはリソース(ハッチング、イメージ、グラデーション、タイル)を選択します。

断熱面を表すには、壁に合わせるを選択した状態のタイルを使用します。タイルを定義および編集するを参照してください。

断面ビューでの構成要素の外観を指定します。線のスタイルを選択するか、またはクラススタイルを選択して線の属性をクラスで設定します。選択したスタイルに応じて、色、模様、またはラインタイプリソースを選択します。

太さ

線の太さを選択します。カスタムの太さを使用するには、線の太さのリストから線の太さを選択します(線の太さ属性を参照)。

テクスチャ

選択したテクスチャを構成要素に適用します。構成要素でマテリアルを使用する場合、テクスチャは最初マテリアルのテクスチャに設定されますが、これは上書きできます。リソースセレクタでテクスチャを選択するか、いずれかのボタンをクリックして、テクスチャなしを使用するか、クラスのテクスチャを使用するか、あるいは選択した項目のマテリアルのテクスチャを以前に上書きした場合はマテリアルのテクスチャに戻します。

オブジェクト情報パレットのレンダータブには、既存の図形に使用する追加のテクスチャコントロールがあります。オブジェクト情報パレットでオブジェクトテクスチャを管理するおよび構成要素があるオブジェクトのテクスチャを参照してください。オブジェクト情報パレットで適用したテクスチャは、ここで設定するテクスチャを上書きします。テクスチャツールを使用するか、リソースマネージャからテクスチャをドラッグ&ドロップして、テクスチャを構成要素または部品に適用することもできます。壁、スラブ、屋根にテクスチャを適用するを参照してください。

すべての属性をクラススタイルにする

マテリアルから取得したものを除き、すべての面、線、およびテクスチャ属性をクラススタイルに設定します。

クラススタイルの扱いを解除

面、線、およびテクスチャ属性のすべてのクラス設定を解除します。クラス属性を使用するように設定しているマテリアルの定義には影響しません。

OKをクリックすると、スラブの全体の厚み値は、スラブの構成要素から算出される値に変更されます。構成要素を定義すると、プレビューに表示されます。順序を変更するには、#列の構成要素をクリック&ドラッグします。基準面列をクリックすると、基準面構成要素に指定されます。基準面を構成要素の上端または下端に設定します。

概念:リソースライブラリ

属性パレット

タイルを定義および編集する

概念:マテリアルリソース

マテリアルを使用する

クラスを設定する

クラス属性を設定する

スラブを作成する

スラブスタイルを作成する

スラブ形状を編集する

Energosエネルギー解析モジュール

概念:ストーリおよびストーリと連動するオブジェクト