2.3.1. シートレイヤの取り出し

アクティブなシートレイヤに表示されている図形を、線分、面、画像、文字に分解してJWW形式で取り出す事ができます。
ビューポート、注釈、図面枠、グラフィック凡例など、シートレイヤで扱う図形の取り出しが可能です。
予め取り出し対象のシートレイヤをアクティブにしてから取り出しを実行してください。
ビューポートおよびグラフィック凡例については、設定しているレンダリングの種類によって取り出される図形の種類が異なります。

ビューポート内、グラフィック凡例の図形変換の対応は以下のとおりです。

 

Vectorworks

Jw_cad

ビューポート/詳細ビューポート

ビューポート枠内の図形

(レンダリング:隠線消去/隠線表示/ワイヤーフレーム)

ビューポート枠内の図形

(レンダリング:シェイド/Renderworksスタイル)

画像

注釈の図形

注釈の文字列

文字(文字の折り返しは解除になります。)

輪郭

(レンダリング:隠線消去/隠線表示)

断面ビューポート/室内展開図ビューポート

切断面の線

線(切断面の線属性)

切断面の面

面 [三角分割](切断面の面属性 白い面は出力されません。)

切断面より奥の範囲・切断面より手前の範囲

(レンダリング:隠線消去/隠線表示)

切断面より奥の範囲・切断面より手前の範囲

(レンダリング:シェイド/Renderworksスタイル)

画像

注釈の図形

注釈の文字列

文字(文字の折り返しは解除になります。)

切断面より奥(下)の輪郭・切断面より手前(奥)の輪郭

(レンダリング:隠線消去/隠線表示)

水平断面ビューポート

切断面の線

線(切断面の線属性)

切断面の面

面 [三角分割](切断面の面属性 白い面は出力されません。)

切断面より下の範囲・切断面より上の範囲

(レンダリング:隠線消去/隠線表示)

切断面より下の範囲・切断面より上の範囲

(レンダリング:シェイド/Renderworksスタイル)

画像

注釈の図形

注釈の文字列

文字(文字の折り返しは解除になります。)

切断面より奥(下)の輪郭・切断面より手前(奥)の輪郭

(レンダリング:隠線消去/隠線表示)

グラフィック凡例

凡例のイメージ

(レンダリング:隠線消去/隠線表示)

凡例のイメージ

(レンダリング:ワイヤーフレーム)

画像

凡例のイメージ 寸法線

(レンダリング:ワイヤーフレーム)

画像

凡例のイメージ 輪郭線

(レンダリング:隠線消去/隠線表示)

以下は現時点での仕様・制限事項となります。

  • 図形を線分として取り出す場合は、隠線消去レンダリングもしくは隠線表示レンダリングを推奨します。
  • ワイヤーフレームでの取り出しは可能ですが、元図形の種類や状態により膨大な数の線分・面に変換される場合があります。
    図形面の増大は曲線部分が多い断熱材や回転体などで顕著となります。
  • すべてのビューポートにおいてスケッチレンダリングの実行結果は取り出しができません。
  • 各種ポリゴンレンダリングは膨大な数の線分・面に変換され、Vectorworksのパフォーマンスが著しく低下します。
    ポリゴンレンダリングでの取り出しは非推奨です。
  • クロップ枠は線分で取り出される設定のみ有効となります。シェイド・Renderworksスタイル等、画像として取り出されるレンダリング設定の場合はクロップ枠が機能せず、クロップ枠外の図形もそのまま画像で取り出されます。
  • マーカーがシートレイヤの見た目の大きさと異なる大きさで出力される場合があります。
    -元の図形があるレイヤの縮尺が影響しています。
    -1:1のレイヤに作図されたマーカーはそのままの大きさで出力されます。
     
  • グラフィック凡例の凡例イメージが、背景の面に隠れて出力される場合があります。グラフィック凡例の面を「なし」に設定することで回避可能です。
  • シートレイヤの用紙枠外にオブジェクトが存在すると正しく取り出されない場合があります。ます。
    -取り出し自体は実行されますが、JW-cad上でエラーとなります

    -用紙枠から大きく離れているオブジェクトがあるサンプルファイルで再現しています。多少の枠外では発生しません。