太陽光設定を使用しない影の解析
Vectorworks Fundamentalsで、影の解析は、図面内の陽当たりの悪い場所や、1年のある時期に影になる場所を調べる場合に有効です。それぞれ異なる時刻を表すいくつかの平行光源を配置すると、影が重なる領域ができ、これによりある領域が1日のうちどれくらいの時間影になるかがわかります。
Vectorworks Design Suite製品には、機能を拡張した太陽光設定ツールがあります。日照調査を参照してください。影の解析を実行するには、太陽光設定オブジェクトのオブジェクト情報パレットでソフトシャドウを選択解除します。
影を解析するには:
敷地に影を落とす図形(建物など)を図面に追加します。
図面の方位を真北にします。この向きで図面を作成しなかった場合は、次の手順で説明する太陽位置を設定ダイアログボックスで修正できます。
ビュー>太陽位置を設定を選択し、平行光源をそれぞれ配置します。光源を1つ配置した場合は、その時刻の影情報のみを得られますが、それぞれ異なる時刻に設定した複数の光源を配置すると、影が重なり、実際の影の解析が可能になります。
太陽位置を設定ダイアログボックスが開きます。太陽光設定を使用せずに太陽光を配置するを参照してください。
このコマンドで挿入したそれぞれの光源に、時刻を除いて同じ数値を指定します。最低限でも、午前、正午、午後、夕方の光源を挿入します。
オブジェクト情報パレットの形状タブで、それぞれの光源の方位角の数値を確認します。影を付けるを選択していることを確認します。明るさを減らして、光の組み合わせが強すぎないようにします。
簡易Renderworks、カスタムRenderworks、または仕上げRenderworksオプション、あるいはリアリスティックレンダリングタイプまたはRedshift by Maxonレンダリングタイプを使用するRenderworksスタイルで図面をレンダリングします。プレゼンテーション用に部分的に影をレンダリングするには、レンダービットマップツールを使用します。
レンダービットマップツールの詳細は、範囲を指定するを参照してください。