2010より前のバージョンのRenderworksからレンダリングしたファイルを移行する
統合されたCineware by Maxonレンダリングエンジンには、レンダリング速度の向上、高品質のレンダリング、取り出しオプションの追加、簡潔なインターフェイスなど、多くの利点があります。Vectorworks 2010~2021では、MaxonのCinema 4Dレンダリングエンジンを使用していました。
MaxonのCinema 4Dレンダリングエンジンを使用していない、2010より前のバージョンのRenderworksを使用して作成したファイルを開く時は、次の点に注意してください。
変換後のファイルにおけるレンダリングの外観や品質は、可能な限り同じになるようにしています。ただし、完全に同じにすることはできず、異なったレンダリングになる質感もあります。
次の質感は同じにはなりません:波形スレート、スパニッシュ瓦、ローマン瓦の各屋根材。
次のアートRenderworks設定は利用できなくなりました:コンタ、タイル、点描、水筆、モノクロ二階調。
その他のアートRenderworksスタイルは、以前のバージョンと同一のレンダリングにはなりません。ただし、アートRenderworks設定の数は増加しました。
面光源は、面の法線方向だけでなく、両面方向に光を放射するようになりました。そのため、以前のバージョンのようなレンダリング効果を得るには、面光源の背後に何らかのマスク形状が必要になることがあります。
以前のバージョンでの光源およびイメージの明るさは、背景放射光オプション(ビュー>背景放射光)の放射光の明るさパラメータで調整できるようになりました。
以前のバージョンでカスタムプラグインオブジェクトを作成した場合は、質感のレコード数が変更されます。