概念:投影の方法と位置決め

マッピング座標系

マッピング座標系では、多様なタイプの図形に対してどのようにテクスチャを投影するかを全体的に制御します。平面座標系、平面自動、球面座標系、円筒座標系、ポリゴン座標系、サーフェスUV、屋根、および取り込まれたマッピング座標系を使用できます。マッピングをさらに調整するため、オブジェクト情報パレットのレンダータブを使用して、投影されたテクスチャを回転、移動、および拡大縮小できます。マッピング座標系が平面座標系、球面座標系、円筒座標系、またはサーフェスUVのマッピングの場合は、属性マッピングツールを使用して、マッピングを図形で直接調整します。

サーフェスハッチングは、定義するテクスチャに適用されている倍率、回転、およびオフセットに従います。テクスチャに関連付けられたサーフェスハッチングは、平面座標系、平面自動、円筒座標系、およびサーフェスUVのテクスチャマッピング座標系をサポートします。球面座標系、ポリゴン座標系、および屋根のテクスチャマッピング座標系は、サーフェスハッチングでは平面自動のマッピング座標系としてレンダリングされます。一部の曲面上のサーフェスハッチングはテクスチャのようには伸張しないため、結果が若干異なります。

オブジェクト情報パレットからマッピング座標系を選択できます。オブジェクト情報パレットでオブジェクトテクスチャを管理するを参照してください。複数の図形または複雑な形状にわたってテクスチャを適用する場合は、基準原点を使うを有効にすることを推奨します。

マッピング座標系

説明

平面座標系

平面にテクスチャを投影します。

Textures05335.png

平面自動

多角形図形の各面にテクスチャを垂直に投影します。マッピングは自動的に処理されます。このタイプのマッピングは、壁面の突出/窪み、取り込んだ3dsデータ(Vectorworks Design Suite製品が必要)またはDXF/DWGコンテンツに役立ちます。デカールには、このマッピング座標系を使用しないでください(属性マッピングツールはサポートされません)。

texture_rendered_auto.png

球面座標系

球体の表面にテクスチャを投影します。

Textures05338.png

円筒座標系

円筒の表面にテクスチャを投影します。

Textures05341.png

球面座標系と円筒座標系マッピングで実画像シェーダを使用すると、継ぎ目がはっきりと表示されます。

seam_shot.png

ポリゴン座標系

図形の表面をテクスチャで覆います(属性マッピングツールはサポートされません)。このマッピング座標系は、図形の側面にしか使用できません。柱状体と回転体の場合は、このマッピング座標系で適用対象となるすべての側面のテクスチャが同じでなければなりません。

texture_rendered_perim.png

サーフェスUV

テクスチャを図形の各表面/面の形状定義に投影します。

屋根

屋根図形の表面をテクスチャで覆います(属性マッピングツールはサポートされません)。

texture_rendered_roof.png

取り込まれた設定

元のSketchUpまたは3dsモデルのテクスチャマッピングを保持します。その他のマッピング制御は、属性マッピングツールも含めてすべて無効になります。

取り込まれたメッシュ図形の個々の部位のマッピング座標系は、取り込まれた同一メッシュ図形上でVectorworksがサポートしている他のマッピング座標系に変更できます。取り込まれたマッピングとカスタムマッピングを組み合わせることも可能です。属性マッピングツールは、平面座標系、球体座標系、または円筒座標系に設定されているメッシュ部位に使用できます。

マッピングする図形の種類によって、利用できるマッピング座標系が異なります。

図形の種類

適用できるマッピング座標系

柱状体

平面座標系、平面自動、球面座標系、円筒座標系、ポリゴン座標系、サーフェスUV

メッシュ

平面座標系、平面自動、球面座標系、円筒座標系、サーフェスUV、取り込まれた設定

屋根

屋根

平面座標系、平面自動、球面座標系、円筒座標系

球、半球、円錐

平面座標系、平面自動、球面座標系、円筒座標系、サーフェスUV

ソリッド、3Dパス図形、錐状体

平面座標系、平面自動、球面座標系、円筒座標系、ポリゴン座標系、サーフェスUV

回転体

平面座標系、平面自動、球面座標系、円筒座標系、ポリゴン座標系、サーフェスUV

壁面

平面座標系、平面自動、球面座標系、円筒座標系、サーフェスUV

テクスチャと描画方向

3D多角形と壁では、図形が描かれた方向に基づいてテクスチャが適用されます。3D多角形では、テクスチャは最初のセグメントと平行になるように適用されます。

Textures05344.png

壁テクスチャの位置決め

開始位置と壁の描かれる方向によって、テクスチャの適用方法が決まります。テクスチャを構成要素別ではなくオブジェクト別に適用した場合、テクスチャは、壁の左側、右側、中央(さらにオプションで、壁の上部、下部、開口部、先端および終端)に適用されます。壁の中央は常に同じで、左側か右側かは描画方向によって変化します。推奨方法である時計回りの方向で壁を描くと、左が外側になります。壁の方向を参照してください。

既存の壁へのテクスチャの割り当てはすべてのVectorworks製品で行えますが、壁を作成するにはVectorworks Design Suite製品が必要です。

壁の中央に適用されるテクスチャは、壁の両端に表示されます。

テクスチャを誤って壁に適用した場合は、壁を選択してオブジェクト情報パレットの形状タブにある壁の向きを反転ボタンをクリックします。壁の向きを反転することで、反対側のテクスチャに切り替わります。

オブジェクト情報パレットでオブジェクトテクスチャを管理する

属性マッピング