DesignSeries00009.pngデータマッピング条件式の要素

各条件式は、以下のリストにある1つ以上の要素から構成されます。各要素については以降のセクションでさらに詳しく説明します。

要素

説明

定数

整数、論理定数、数字、文字定数などの各種データ

固定値

文字列、数値、論理値など

演算子

加算、減算、比較など

変数

オブジェクトのパラメータ、スタイル情報、クラス名など、Vectorworksのデータソース

関数

数学関数、文字列処理、条件関数など

ELSE

前のデータマッピングが空の値を返す場合に、別のデータマッピングを追加します

定数

定数

説明

論理値

値は論理型パラメータに使用され、TrueまたはFalseで表します。記述する時は文字列の定数をアポストロフィで囲みます。

‘FALSE’ 

‘TRUE’

整数

プラスまたはマイナスの値、および0で表します。記述する時は数字に小数点もアポストロフィも付けません。

4

125

有理数

実数値で表します。記述する時は数字に小数点を付け、アポストロフィは付けません。

3.14

-12.0

248.141539

文字

文字列の値をアポストロフィで囲みます。

‘Unstyled Wall’

‘INTERNAL’

‘NOTDEFINED’

演算子

演算子

説明

+

単項演算子のプラス

-

単項演算子のマイナス

+

二項演算子のプラス、加算、連結

-

二項演算子のマイナス、減算

*

乗算

/

除算

=

等しい 

!

論理演算子のNOT 

|

論理演算子のOR 

&

論理演算子のAND 

!=

等しくない 

>

より大きい

<

より小さい

>=

より大きいか等しい

<=

より小さいか等しい

変数

変数は、Vectorworksからのデータのソースを表します。演算子を使用して、定数、関数結果、その他の変数と組み合わせることができます。変数のタイプ(名前)はデータソースのタイプと同じです。変数は、名前にスペースを含めることが許されているため、角括弧で囲みます。

変数

形式

オブジェクトのパラメータ

[Object.NameOfTheParameter]

パラメータがポップアップフィールドの場合、変数はローカライズされた値を返します。代わりにローカライズされていない値が必要な場合は、フィールド名の後にアスタリスクを追加します。

[Object.Config]

[Object.Column ID]

[Object.Struct Type]

[Object.structuralUse*]

Vectroworksオブジェクト名

[Object.VW_Name]

[Object.VW_Name]

レコードフォーマットのレコードフィールドの値

[Record.NameOfTheRecord.NameOfTheField]

レコードがその名前でオブジェクトに連結されていない場合は、レコードフィールドのデフォルト値が変数の値として取得されます。

[Record.MyRecord.Price]

[Record.Plant Record.Latin Name]

スタイルの値

[Style.NameOfTheField]

現在サポートされているデータフィールド:名前、説明、関数、記号、外壁、耐力壁、耐火等級、可燃構造、防火区画、U値(熱貫流率)、遮音性能、コストインデックス、費用コード、モデル、メーカー。

[Style.Function]

[Style.Name]

[Style.Fire Rating]

構成要素

[Component.NameOfTheField]

現在サポートされているデータフィールド:名前、関数、クラス、厚み、λ 値(熱伝導率)、U値(熱貫流率)。「構成要素別に取り出す」オプションを使用していない場合、これらの変数はコア構成要素に対応します。

[Component.Function]

[Component.Thickness]

マテリアル

[Material.NameOfTheField]

現在サポートされているデータフィールド:名前、説明、記号、注釈、体積によるレポート形式、カテゴリ、標準規格、参照ID、分類体系説明、メーカー、製品モデル、製品名、製品説明、製品URL、仕入れ先、製品仕上げ、製品単価、比重、弾性率、降伏強度、引張強さ、比熱、放射率、アルベド、熱膨張係数、λ値(熱伝導率)、エンボディドCO2、音速、密度、音響インピーダンス、滑り抵抗。

[Material.Mark]

[Material.Category]

[Material.Lambda]

マテリアルに連結されたレコードのフィールドデータ

[Material Record.NameOfTheField]

[Material Record.CastInPlace]

[Material Record.TimeToDry]

クラス名

[ClassName]

[ClassName]

レイヤ名

[LayerName]

[LayerName]

ストーリ名

[StoryName]

[StoryName]

関数

関数

説明

PI( )

円周率Πを返します。

SIN (ラジアン)

正弦値(サイン)を返します。

COS (ラジアン)

余弦値(コサイン)を返します。

ABS (数字)

絶対値を返します。

SQRT (数字)

平方根を返します。

INT (数字)

変換された整数値を返します。

REAL (数字)

変換された実数値を返します。

IF (論理式, 値式1, 値式2)

論理式を計算して、TRUEの場合は値式1の計算値を返し、それ以外の場合は値式2の値を返します。

SELECT1 (数式, 値式1, 値式2, …, 値式N)

数式を計算して、結果が0の場合は値式1の計算値を返し、結果が1の場合は値式2の値を返します。以下同様に続いていきます。結果がN-1より大きい場合は、最後の値式の値を返します。関数のパラメータの数は3以上でなければなりません。

SELECT2 (論理式1, 値式1, 論理式2, 値式2, …, 論理式N, 値式N)

最初の論理式を計算して、結果がTRUEの場合は値式1の計算値を返します。それ以外の場合は、次の論理式と値式の組み合わせを評価します。関数のパラメータの数は偶数で、2より大きくなければなりません。

COUNTER (“名前”)

(固有の値を生成するために)自動入力された値を返します。

BOUNDS (“名前”)

オブジェクトのX-、Y-、Z-、または幅/高さ/奥行きの寸法を返します。

LEFT (文字列, 文字数)

左側から、文字数で指定した長さの文字列を返します。文字数の値が誤っている場合は、空の文字列を返します。

RIGHT (文字列, 文字数)

右側から、文字数で指定した長さの文字列を返します。文字数の値が誤っている場合は、空の文字列を返します。

MID (文字列, インデックス, 文字数)

(0を最初の文字の位置として)右側からインデックスで指定した位置の文字から、文字数で指定した長さの文字列を返します。インデックスまたはカウント値が誤っている場合は、空の文字列を返します。

FIND (検索文字列, 対象文字列)

対象文字列の中に検索文字列が見つかった場合は0を基点にその位置を返し、見つからなかった場合は-1を返します。

例:FIND (‘fo’, ‘foo’)は0を返し、FIND (‘oo’, ‘foo’)は1を返します。

LEN (文字列)

文字列の長さを返します。

INSERT (文字列1, インデックス, 文字列2)

文字列1のインデックスで指定した位置に文字列2を挿入します。

DELETE (文字列, インデックス, 文字数)

右側からインデックスで指定した位置の文字から、文字数で指定した長さの文字列を削除します。

REPLACE (文字列1, 文字列2, 文字列3)

文字列1中の、すべての文字列2を文字列3に置き換えます。

TRIMLEFT (文字列)

左端の空白文字を削除した文字列を返します。

TRIMRIGHT (文字列)

右端の空白文字を削除した文字列を返します。

MAKEUPPER (文字列)

大文字文字列を返します。

MAKELOWER (文字列)

小文字文字列を返します。

GETCOMPONENTINFO (インデックス, セレクタ)

選択した構成要素(壁/スラブ)に関する情報を返します。インデックスは構成要素の番号で、セレクタは以下のいずれかになります:

1(構成要素の名前)

2(構成要素の用途)

3(構成要素のクラス)

4(構成要素の厚み)

ISFLIPPED( )

オブジェクトがミラー反転しているかどうかを返します。

GETOBJECTVARIABLE(セレクタ)

 

Vectorworksオブジェクトのプロパティの値を返します。特定のオブジェクトのセレクタ値に関しては、Vectorscriptの関数リファレンスの別表Gを参照してください。

developer.vectorworks.net/index.php/VS:Function_Reference_Appendix#appx_g.

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データマッピングの例

マッピングの条件式を作成または編集する

データマネージャを使用する