ワークフロー：マルチセルのシンボル定義を作成するワークフロー：マルチセルのシンボル定義を作成するマルチセルのシンボルは、組み合わせられた個々の照明器具シンボルで構成され、マルチセルコンテナシンボルを形成します。例えば、セルが4つのCYCシンボルは、左に1つ、中央に2つ、右に1つのネストされた4つのセルシンボルから作成されます。マルチセル器具の吊り下げ方によっては、セルシンボルを全く同じ（複製）にすることができます。例えば、ツーエンドクランプに水平に吊り下げられるセルが4つのCYCユニットには、中央のセルに全く同じシンボルを使用し、クランプが連結される左右のセルに独自のシンボルを使用することができます。
以下のワークフローでは、ネストされたセルシンボルを作成し、それらを結合してマルチセルコンテナのシンボル定義を形成する方法を説明します。各セルシンボルを作成するプロセスは、スタンドアロンの照明器具の作成（ワークフロー：照明器具のシンボル定義を作成するを参照）と似ていますが、いくつか重要な違いがあります。
マルチセルのシンボル定義を作成すると、Lighting Deviceツールを使用して照明器具のシンボルインスタンスを照明仕込み図に配置できます。
マルチセルユニットの各セルのシンボルを作成するには：
1. セルシンボルの3D形状を描画します。3D形状を作成するで説明しているステップに従いますが、セルシンボルについて以下の特殊事項に留意してください。
● マルチセルユニット内でのセルのポジションによっては、ヨークや基部のコンポーネントが必要ない場合もあります。
● 各セルシンボルは複数のレンズを持ちます。整列ツールを使用して、照明機器を複製し、セル内でレンズを均等配置させます。
● マルチセルシンボルには、複数の光源エミッタを持たせることができます。セルシンボルを作成するときにエミッタを追加しなければなりませんが、各エミッタのコントローラセルを定義するのはマルチセルコンテナのシンボルを作成するまで待ってもかまいません。この方法については、マルチセル器具での照明エミッタを参照してください。
2.3Dシンボル定義を作成するの説明に従って、3Dシンボルを作成します。
3.Partsレコードを3Dコンポーネントに連結します。Partsレコードを照明器具に連結するで説明しているステップに従いますが、セルシンボルについては以下の特別な考慮事項に留意してください。
● レコードを各レンズに個別に連結するのではなく、すべてのレンズをグループ化して、Partsレコードをそのグループに連結することもできます。その後、グループ化されたレンズを本体形状とグループ化して、本体部品を形成できます。
● エミッタ用に3D基準点を配置する場合は、Partsレコードを使用して各エミッタをコントローラセルに割り当てることができます。これが行えるのは、セルシンボルがエミッタが異なるセル番号割り当てを必要とする別のマルチセルシンボルで使用されていない場合だけです。アクセサリのデフォルトの位置を定義するの手順に従います。
4.2D形状を作成するの説明に従って、セルシンボルの2D形状を描画します。2D／平面ビューで、セルの光を放射する側の端が図面内で上向きになっている必要があります。
1つのセルが別のセルの下に吊り下げられていて、見えない場合、下に吊り下げられるセルには2D表示は必要ありません。3Dのみにします。そうしないと、回転したときにシンボルが正しく表示されない場合があります。
5.シンボルの2Dバージョンと3Dバージョンの位置を調整して、挿入点がまっすぐ並ぶようにします。
2D挿入点は吊点です。
6.2Dおよび3Dのコンポーネントをすべて選択し、加工＞シンボル登録を選択します。
シンボル登録ダイアログボックスが開きます。パラメータについては、シンボル定義を作成するを参照してください。
7.Light Info（照明情報）レコードとLight Info M（照明情報M）レコードを連結するでの説明に従ってLight Info（照明情報）レコードを連結し、セル固有のデータのみ入力します。例えば、PositionとWeightは定義する必要がありません。
セル固有のデータは、マルチセル内の適切なセルに送られます。このデータはすべてのセルで共有されているパラメータには適用されません。これらのグローバルパラメータは、Light Info（照明情報）とマルチセルコンテナシンボルに連結されている追加レコードで指定されます。
追加レコードを照明器具のデフォルトデータで連結する方法については、Spotlight設定：Lighting Device：パラメータペインを参照してください。
Lighting Deviceツールで正しく挿入するには、マルチセルシンボルは、照明器具オブジェクトではなく他のシンボルのみを含んでいなければなりません。
マルチセルの照明器具は、個別の照明器具と同じ方法で3Dでフォーカスできます。ヨークは入れ子になったセルシンボルの一部から作成されます。マルチセルコンテナのシンボル内に配置された3Dの基準点は、マルチセルユニット全体の共通回転軸として使用されます。
1. シンボルツールを使用して、個々のセルシンボルをマルチセル照明器具に必要なように位置合わせしてデザインレイヤに配置します。
または、セルシンボルをリソースマネージャで探して、図面へドラッグします。リソースマネージャ内でセルシンボルをダブルクリックしないでください。またはLighting Deviceツールを使用して挿入しないでください。
2.3D基準点をマルチセルユニット内のヨークの回転点の位置に配置します。
3.すべてのセルシンボルを選択し、シンボル登録コマンドを選択して、マルチセルコンテナシンボルを作成します。
4.Partsレコードを照明器具に連結するの説明に従って、Partsレコードを3D基準点（回転点）に連結します。
5.まだどのセルが照明エミッタを制御するかを定義していなかった場合は、Partsレコードを各エミッタの3D基準点に連結します。コントローラセルを定義するで説明されている方法を使用して、Light Emitter値を割り当てます。
6.Light Info（照明情報）レコードとLight Info M（照明情報M）レコードを連結するでの説明に従ってLight Info（照明情報）レコードを連結し、グローバル器具データにのみ入力します。
Light Info（照明情報）レコードおよびマルチセルコンテナのシンボルに連結されているその他のレコードから得られる情報はすべて、マルチセル照明器具のパラメータに転送されます。パラメータがSpotlight設定：Lighting Device：パラメータペインのパラメータリストでマルチセルとして定義されている場合、そのデータはセル固有です。
マルチセルシンボルは、レンダリング時に複数の照明エミッタをサポートできます。3D基準点を各エミッタの位置に配置すると、光源を正確に位置決めすることができ、どのエミッタが一緒に機能するかを指定することができます。Partsレコード内のLight Emitterの値は、どのセルがエミッタの照明プロパティを制御するかを定義します（これはエミッタが置かれているセルではない場合もあります）。Light Emitterの値が同じ3D基準点はすべて同じ照明プロパティを有します。
セルシンボルの作成時かまたはマルチセルコンテナシンボルの作成時に、照明エミッタのコントローラセルを定義できます。セル数の異なるさまざまなコンテナシンボル内で同じセルシンボルを使用することを計画している場合は、コンテナシンボルを作成するときまでこの手順を取っておきます。
多くの照明エミッタを追加すると、レンダリングが大幅に遅くなることがあります。
Partsレコードは、マルチセルシンボル内のどのセルが各エミッタの照明プロパティを制御するかを定義します。
コントローラセルを定義するには、各エミッタに対して以下の手順を実行します。
1. シンボル（セルシンボルとマルチセルコンテナシンボルのいずれか）を選択し、加工＞シンボルに入るを選択します。
2.シンボルの編集ウインドウで、エミッタの3D基準点を選択します。
3.オブジェクト情報パレットのデータタブをクリックします。
4.レコードを連結をクリックしてリソースセレクタを開き、Partsレコードをダブルクリックして連結します。
5.マルチセルユニットの中で、エミッタの照明プロパティを制御するセルを示すLight Emitterの値を入力します。同じ照明色で光る必要のあるエミッタには同じ値を入力します。たとえば、セル#1に指定した色を使用する必要のある各エミッタには1と入力します（セルのインデックス番号の詳細については、概念：マルチセルの照明器具を参照してください）。
Light Emitterの値がマルチセルユニット内のセルのインデックス番号と一致しないと、エミッタは作成されません。
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