建物モデルを作成する

建物モデルツールを使用すると、建物のボリュームだけを簡単に作成できます。このツールは、建物の詳細な設計が不要な場合や、細部にこだわらず単に図面上に建物を配置したい場合に利用します。建物モデルは、曲線を描画した後に図形からオブジェクトを作成コマンドを選択して作成することもできます（図形からオブジェクトを作成するを参照）。建物モデルは造成用図形として使用できます。

建物モデルツールと鐘楼ツールは、ツールセットの同じ位置にあります。表示されているツールの上でマウスをクリックしたままにすると、ポップアップツールリストが開いて目的のツールを選択できます。

2.建物の輪郭の描画を開始する場所をクリックします。クリックして曲線の描画を続けます。ダブルクリックするか、または開始点で1回クリックして曲線を終了します。ファイルで初めてこのツールを使用する場合は、プロパティダイアログボックスが開きます。デフォルトパラメータを設定します。パラメータは、後からオブジェクト情報パレットで編集できます。

パラメータ	説明
名前	ラベルで表示する名前を入力します。
表示方法（2D）	平面ビューで「屋根伏図」と「平面図」のどちらを表示するかを選択します。「平面図」を選択すると、建物の輪郭線は実線で、壁外面から軒先の距離は破線で表示されます。
ラベルの表示内容	平面ビューで建物のテキストラベルがある場合に選択します。テキストを再配置するにはテキストの制御点を移動します。
高さ（桁天端まで）	建物の高さを設定します。
階数	建物の階数を設定します。
フロアの用途データ	フロアの用途データダイアログボックスが開き、建物モデルのフロアの用途に関するレポートを作成できます。これは、「FloorUsageData」パラメータを使用してフロアの用途データに関するレポートを作成する場合など、ワークシートで便利です（ワークシート関数を参照）。リストに表示されるフロアの数は階数によって異なります（後で階数を減らすと、フロアの用途データは失われます）。各フロアの用途はデフォルトで「指定なし」になっています。フロアの用途データを指定するには、各フロアを選択して、そのフロアの用途データを入力します。セミコロンはFloorUsageData関数の区切り文字であるため、用途データには使用できません。
壁のクラス	外観を制御するには、図面にあるクラスのリストから、壁のスタイル属性に使用するクラスを選択するか、または新しいクラスを作成します。
カスタム形状の屋根を使用	カスタム形状の屋根を作成します。オブジェクトで最初に作成する屋根はデフォルトのカスタム形状の屋根として使用されます。階数を変更した場合は、カスタム形状の屋根の高さを手動で調整する必要があります。
壁外面から軒先の距離	建物から軒先までの間隔を設定します。
屋根の厚み	屋根の厚さを設定します。
屋根のクラス	外観を制御するには、図面にあるクラスのリストから、隅棟屋根のスタイル属性に使用するクラスを選択するか、または新しいクラスを作成します。
勾配屋根	建物に勾配屋根が追加されます。
軒先の形状	軒先の形状を選択します。
屋根の勾配	屋根の勾配を設定します。
床スラブを表示	建物の床を描画します。
スラブの厚み	床スラブの厚さを設定します。
2D影を表示	2D／平面ビューで屋根のアウトラインに基づいて影が表示されます。ファイル設定ダイアログボックスの影の表現タブにおけるファイル全体の設定が適用されます。影の設定をクリックするとファイル設定ダイアログボックスが開き、設定を確認および編集できます（ファイル設定：影の表現タブを参照）。
造成用図形として使用	建物の基部に造成面と法面を追加し、建物で地形モデルを変更できるようにします。
法面を使用	法面を使用して造成図形の変更範囲を定義します。
法面のオフセット	建物モデルからの法面のオフセットを設定します。
延床面積	建物の延床面積が表示されます。
頂点のパラメータ	図形の頂点を編集します。頂点に基づく図形を編集するを参照してください。

3.建物モデルを造成用図形として使用する場合は、計画地形モデルを更新する必要があります。地形モデルを選択してオブジェクト情報パレットの更新をクリックします。