DesignSeries00266.pngBCF 情報を管理する

コマンド

作業画面:パス

BCFマネージャを開く

Architect 2022:建築

Landmark 2022、Spotlight 2022:作業画面をカスタマイズして、コマンドを追加します(作業画面をカスタマイズするを参照)。

BIM Collaboration Format(BCF)形式では、協力者がBIMモデル全体のデータを取り出さなくても、ソフトウエアアプリケーション間でコメントをやり取りできます。BCFファイルでは、プロジェクトの問題、提案、修正の要請は、BIMモデル内で指定したオブジェクトにリンクしている「注釈」になります。BCFファイルにはコメントしか含まれていません。このため、モデルを変更することはできません。BCFファイルは、モデル内の問題への移動、コメントへの対応、スナップショットの作成、問題の割り当て、および問題解決に使用できます。

BCFへの代替ワークフローは、インタラクティブにリアルタイムでメタデータをやり取りし、オブジェクトを編集できるように、VectorworksとSolibri Officeとの間に直接接続を開くことです。SolibriとIFCデータをやり取りするを参照してください。

Vectorworksプログラムでは、BCFファイルを開けるほか、作成、変更、保存できます。

通常は2つのワークフローでBCF機能を活用できます。

IFCを通じて同僚から情報を得る場合は、IFCファイルをVectorworksプログラムに取り込んで、関連付けられた.bcfzipファイルを開きます。問題に移動し、注釈やコメントを追加または変更し、.bcfzipファイルを保存して同僚に戻します。

Vectorworksプログラムでは、モデルを作成するか開いて、IFCプロジェクトとして取り出します。Solibri Office で開いて評価やプレゼンテーションを行い、コメントや問題、要請を.bcfzipファイルで保存します。ユーザーや同僚はその後、Vectorworksプログラムでモデルと.bcfzipファイルを開くことができます。問題に移動し、注釈やコメントを追加または変更し、.bcfzipおよびモデルへの変更を保存します。

BCFファイルを開くか表示して、編集、保存するには:

BCFファイルに関連付けられているか、これから関連付けるVectorworksファイルを開きます。

最良の結果を得るためには、Vectorworksファイル内のBIMモデルが、BCFファイルを作成した時に使われたモデルと完全に一致する必要があります。一致しない場合は、警告が表示されます。

Vectorworksファイルに関連付ける新しいBCFファイルを作成しようとしていて、Vectorworksファイルをレビュー中に問題やコメント、または変更要求が明らかになった場合は、関連するオブジェクトを選択します。

コマンドを選択します。

BCFマネージャダイアログボックスが開きます。

クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。

パラメータ

説明

新規

表示されているBCF情報を自動的にクリアして、現在のVectorworksファイルに関連付けられた新しいBCFファイルを作成します。

保存していない変更があれば、新規をクリックする前に保存してください。保存していない変更は失われます。

開く

表示されているBCF情報を自動的にクリアして、プロジェクトに関連付けられたBCFファイルを開きます。BCFを開くダイアログボックスで目的の.bcfzipファイルを選択して、開くをクリックします。現在のVectorworksファイルにあるモデルがBCFファイルを作成したものと異なる場合には、警告が表示されます。

BCFファイルを開くと、特定のリソースがVectorworksファイルに追加されます。

保存していない変更があれば、開くをクリックする前に保存してください。保存していない変更は失われます。

保存

BCFファイルが予め存在するかどうかによって、次のいずれかの動作になります:

新規ファイルの場合は、現在のBCFデータが、選択したバージョンの.bcfzipまたは.bcfファイルとして保存されます。ファイルを保存する場所を指定します。名称未設定の、関連付けられたVectorworksファイルが新しく自動的に作成されます。

ファイルが存在する場合は、変更点が保存されます。

閉じる

表示されているBCF情報を自動的にクリアして、現在のBCFファイルを閉じます。

バージョン

BCFファイルを開くとBCFのバージョンが自動で表示されます。またBCFファイルの保存時にはバージョンを指定できます。

注釈

注釈を表示します。注釈を選択すると、関連付けられたコメントが表示されます。

注釈フィルタ

ステータスに従って注釈にフィルタをかけます。アクティブな案件のみ表示では、ステータスがオープンか割り当て済みの注釈が表示され、解決案件のみ表示では、ステータスが解決済みかクローズの注釈が表示されます。

自分が担当する注釈のみを表示

ユーザー自身に割り当てられた注釈のみが表示されます。Vectorworksでは、ユーザーをユーザー名(各ユーザーがコンピューターにログインする時に使用した名前)で識別します。

選択中のオブジェクトに関する注釈のみを表示

Vectorworks図面で現在選択しているオブジェクトに関連付けられた注釈のみが表示されます。

注釈リスト

設定したフィルタに従って、注釈が一覧表示されます。各注釈の(作成または変更した)日付、タイトル、ステータス、タイプ、優先度、フェーズが表示されます。注釈は、作成順に一覧表示されます。

注釈をダブルクリックすると、図面のビューが注釈の場所に切り替わります。関連するオブジェクトが選択され、ビューはスナップショットと同じように表示されます。選択したオブジェクトを見やすくするため、選択していないオブジェクトのクラスとレイヤは表示されません。

ビューでオブジェクトが正しく表示されない時は、ビュー>ズーム>図形全体を見るを選択するか、表示バーの図形全体を見るをクリックして、選択したオブジェクトにズームします。

新規注釈

新規注釈ダイアログボックスが開き、次のセクションで説明しているように、BCF注釈を追加できます。

注釈を編集

注釈を編集ダイアログボックスが開き、次のセクションで説明しているように、現在選択している注釈を編集できます。

スナップショット

選択した注釈で説明しているオブジェクトの画像が表示されます。スナップショットが添付されているコメントを選択すると、そのスナップショットが表示されます。

スナップショットが別のソフトウエアアプリケーションで作成された場合は、Vectorworksファイルでの表示と完全には一致しないことがあります。

現在のレンダリングモードを設定

図面のレンダリングモードを選択すると、選択した注釈に関連付けられている図面の表示が切り替わります。

選択した注釈のコメント

選択した注釈に関連するすべてのコメントが表示されます。各コメントの日付、コメントテキストの冒頭、作成者がリストに表示されます。スナップショットの下に、選択したコメントの全文が表示されます。

新規コメント

新規コメントダイアログボックスが開き、次のセクションで説明しているように、選択した注釈に新しいコメントを追加できます。

コメントの編集

コメントの編集ダイアログボックスが開き、次のセクションで説明しているように、現在選択している注釈を編集できます。

コメントを編集できるのは作成者だけです。他のユーザーのコメントを編集することはできません。

コメントを削除

現在選択しているコメントを削除します。

コメントを削除できるのは作成者だけです。他のユーザーのコメントを削除することはできません。

コメント

選択したコメントの全文が表示されます。

BCFの注釈やコメントを編集または作成したら、情報を保存します。BCFのバージョンを選択して、保存をクリックします。

BCF注釈を作成および編集する

Vectorworksモデルに新しい注釈を作成したり、既存の注釈を編集したりできます。

BCF注釈を作成または編集するには:

BCFマネージャの新規注釈をクリックするか、注釈を選択して注釈を編集をクリックします。

新規注釈または注釈を編集ダイアログボックスが開きます。

クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。

パラメータ

説明

注釈タイトル

問題または要請について説明する注釈のタイトルを入力します。

日付

注釈が作成または編集された日付が表示されます。

作成者

作成者の名前が表示されます。Vectorworksでは、ユーザーをユーザー名で識別します。これは、コンピューターにログインする時に使用した名前です。

担当者名

問題または要請に対処するよう割り当てられた人物の名前(またはEメールなど)を入力します。

締め切り日

注釈に対応する締め切り日を指定します。

説明

さらに長い説明を入力し、必要に応じてタイトルより詳しい情報を追加します。

ステータス

注釈のステータスを選択します。

タイプ

注釈のカテゴリを選択します。

優先度

優先度を選択して、注釈に優先順位を付けます。

フェーズ

注釈の工程を指定します。

ラベル

最初の列をクリックして、注釈のラベルを1つ以上選択します。列内のチェックマークは、ラベルが適用されることを示します。再度クリックすると、ラベルの選択が解除されます。

新規

新規ラベルダイアログボックスが開きます。カスタムラベルの名前を入力して、リストに追加します。

削除

現在選択しているラベルを削除します。

ステータス、タイプ、優先度、またはフェーズのリストにカスタム項目を追加するには、リストを編集を選択します。

リストを編集ダイアログボックスが開きます。Enterキーを押して改行し、新しい項目を入力して、リスト項目を追加します。リストからカスタム項目を選択できるようになります。

BCFコメントを作成、編集、および削除する

選択した注釈には、コメントや関連するスナップショットを追加できます。

コメントを編集または削除できるのは、コメントの作成者だけです。

BCFコメントを追加または編集するには:

BCFマネージャで、注釈リストから注釈を選択します。

選択した注釈にすでに関連付けられているコメントが、選択した注釈のコメントエリアに表示されます。編集するコメントを選択して、コメントの編集をクリックします。または、新規コメントをクリックして、注釈に関連付けられた新しいコメントを作成します。

新規コメントまたはコメントの編集ダイアログボックスが開きます。

クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。

パラメータ

説明

スナップショット

現在の図面ビューでコメントと一緒にスナップショットが保存されている場合は、添付されているスナップショットを表示します。

スナップショットを添付

図面のビューをスナップショットとしてコメントに添付します。

コメント

注釈に関するコメントを入力または編集します。

選択した要素を保存

BCFバージョン2.1以降では、コメントと一緒に、現在の図面内のオブジェクトの選択状態を保存します。

コメントにスナップショットが添付されている場合は、コメントを選択すると、BCFマネージャのスナップショット領域にスナップショットが表示されます。