ライセンス管理ソフトウエアをインストールする

インストールと運用には、クライアントマシンとサーバーマシンの両方で管理者(Administrator)権限のあるユーザーアカウントが必要です。サーバーとクライアントに同じマシンを使用しないでください。インストーラーには、インストールシステム要件やインストールに関する既知の問題が一覧表示されています。インストールを円滑に行うため、事前にシステム要件を確認してください。

クライアントマシンでは、Vectorworksインストールプログラムを使用して、Vectorworksシリーズ全体のプログラムと、ライセンスおよびサーバーの指示に基づいてアクセスを許可する製品を決定できる機能をインストールします。

サーバーマシンでは、専用のインストールプログラムを使用して、ライセンス管理ソフトウエアに必要なコンポーネントと、ドングルを使用する場合はドングル(プロテクトキー)に必要なドライバーソフトウエアをインストールします。ドングルを使用しない場合はアクティベーションキーが必要です。

インストール時、Vectorworks Site Protection Serverセットアップダイアログボックスでサーバーの設定を行います。デフォルトの設定を使用することを推奨します。

パラメータ

説明

RLMポート番号

通常は、デフォルトのポート番号5053のままにしておくことを推奨します。

ISVポート番号

通常は空のままにして、次にランダムに開くポート番号を割り当てます。

ISVの遅延起動

ISVサーバーの起動時間を、指定した秒数だけ遅らせます。これにより、IPアドレスを取得してライセンスを確認する時間を確保できるほか、ドングルドライバーを参照する時間も確保できます。

インストール後にライセンス管理ソフトウエア実行する

(Macのみ)

インストール完了時に、ライセンス管理ソフトウエアを起動します。

アプリケーションをWindowsファイアウォールの例外リストに追加する

(Windowsのみ)

ファイアウォールの警告を生成せずに、アプリケーションからポートを通じて情報を送信できるようにすることで、通信エラーを回避します。

Windows起動時に(サービスとして)自動で起動する/Mac起動時に(デーモンとして)自動で起動する

サーバーソフトウエアを自動的に起動し、バックグラウンドプロセスとして実行できるようにします。

シリアル番号自動取得機能を有効にする

Vectorworksクライアントインストーラーのネットワークブロードキャスト機能を使用して、サーバーから自動的にシリアル番号を入手することで、Vectorworksをインストールするたびにシリアル番号を何度も入力する必要がなくなります。VPNやセグメント化されたネットワーク環境によりサーバーの自動検出に問題がある場合も想定し、通常はこのオプションの選択を解除したまま、インストール時にシリアル番号を手入力します。

ライセンス情報を入力するか、ライセンスファイルの場所を指定して、インストールを完了します。サーバーを最初にインストールすることも、ライセンス管理ソフトウエアのシステムメニューを通じてライセンス情報を後で指定することもできます。アクティベーションにドングルを使用する場合は、ドングルと共に必要なライセンスファイルが提供されます。アクティベーションキーでアクティベーションする場合は、ライセンスファイルが自動的に生成されます。

インストール後、サーバーのタスクバー(Windows)またはメニューバー(Mac)の通知領域にライセンス管理ソフトウエアのシステムメニューアイコンが表示されます。

ドングルのドライバーソフトウエアに関する詳細は、タレスのホームページcpl.thalesgroup.com/をご確認ください。

システム要件

クライアントマシンについては、Vectorworks製品の要件を満たすコンピューターにソフトウエアをインストールする必要があります。

サーバーマシンのシステム要件は、クライアントマシンほど厳しくありません。要件は以下のとおりです:

Windows 10/Windows Server 2008 R2 SP1以降、またはmacOS 10.13以降

64ビットIntel Core 2 Duo以上

RAM 4GB以上

インストールするハードディスクの空き容量30MB以上

大文字と小文字を区別するファイルシステムはサポートされていません。

ネットワークプロトコル

ライセンス管理ソフトウエアとクライアントのVectorworks製品は、動作環境が異なります。サーバーマシンのIPアドレスは、原則的には固定してください。ただし、同じサブネット内であれば、サーバーマシンのIPアドレスを固定しなくても、IPアドレスの自動検知機能により接続できます。ライセンスの持ち出しを許可する時は、サーバーマシンの固定IPアドレスを使用してください。サーバーのIPアドレスを自動割り当てにすると、クライアントが持ち出したライセンスを返却できないことがあります。

ファイアウォールアクセスの設定

インターネットアクティベーションを使用するには、URL をsite-activation.vectorworks.net、接続ポートを80(http)にします。

高セキュリティ環境(プロキシ設定)

プロキシ設定は、環境変数のHTTP_PROXYHTTP_PROXY_CREDENTIALSで制御されます。

例:

HTTP_PROXY=myproxyaddress.com

HTTP_PROXY_CREDENTIALS=username:password

Windows では、プロキシ設定は RLM によってオペレーティングシステムから自動検出されます。

ライセンス管理ソフトウエアをアンインストールする

ライセンス管理ソフトウエアのシステムメニューで、Vectorworks Site Protection > アンインストールを選択します。

インターネットでアクティベートしたライセンスを無効にして別のコンピューターにインストールするか、ライセンスファイル、ログ、および構成設定をすべて削除するかを選択できます。