GSAデータ
米国政府調達庁(GSA)は、IFCフォーマットで提出されるプロジェクトに必須の提出基準を策定しています。また、一部のGSA固有のデータを追加してスペースに含めることも義務付けています。
スペースオブジェクトのGSAデータを指定するには:
既存のスペースオブジェクトを選択します。
オブジェクト情報パレットで詳細設定をクリックし、スペースを設定ダイアログボックスを開きます。
詳細設定ペインを選択してGSAを使用をクリックします。
居住者名ペインを選択してGSA用途をクリックします。
GSA用途ダイアログボックスが開きます。
クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。
パラメータ |
説明 |
OmniClass |
機能別にスペースの連邦政府機関の分類を選択します。見出しの下にサブクラスを表示するには、見出しの左側にある三角矢印をクリックします。 |
スペース分類 |
スペースのGSA分類を選択します。分類の数値コードが左側に表示されます。 |
スペース形式 |
スペースの利用方法を説明するGSAコードを選択します。コードの説明が右側に表示されます。 |
居住者名 |
スペースに居住する組織の連邦政府機関コードおよび名前を選択します。見出しの下にサブクラスを表示するには、見出しの左側にある三角矢印をクリックします。 |
スペースオブジェクトのGSAデータを入力します。
図面が完成し、必要なすべてのGSAデータの入力が完了したら、ファイル>取り出す>IFCプロジェクト取り出しを選択してファイルをIFCフォーマットで保存します。
GSA空間プログラムBIMの要件
GSA空間プログラムBIMには、固有のモデリング要件がいくつかあります。以下のガイドラインを使用して、GSAのすべてのガイドラインおよび規格と互換性のある、Vectorworksプログラムからの最適なIFC取り出しを作成します。
全般
モデルの空間定義に影響しないオブジェクトの3D構成要素を削減、除去、または(適切なクラスを非表示にして)無効化します。IFCデータ形式は多くの「非空間」または「非構造体」項目をサポートしていますが、これらは現在のGSA空間プログラムBIMには必要ありません。
自動-境界線形式のスペースオブジェクトが部屋の範囲を適切に検出できるよう、すべての壁の交点が正しく構成されていることを確認します。
オブジェクト情報パレットで、すべてのスペースオブジェクトが次のように設定されていることを確認します。
2D境界線の表示設定(2D境界線と面積セクション)を「境界線(ネット)」に設定します。
3D表示(3D高さ基準セクション)を有効にします。
3D高さ基準セクションの体積表示を「ネット」に設定すると共に、手動またはストーリを意識した設定に基づいて、高さがスペース全体の高さを正しく表示するよう設定します。
柱およびピラスター
GSAでは、ピラスターおよび独立したコンクリートの柱を「ネット」スペース境界線で囲むことで、面積計算から除外する必要があります。ただし、鋼柱または壁に埋め込まれた柱をスペース境界線で囲んではいけません。これらの柱は無視してください。
GSA BIM互換の垂直支持を作成するには、ピラスターツール(Vectorworks Architectが必要)または柱ツールを使用します。ピラスターはGSA要件に準拠するため、意匠のみ、または意匠と構造体に設定する必要があります。柱は正対称の正方形または円形の平面形状に制限されています。スペース境界線はこれらの構造体の範囲を囲みます。
露出した鋼製の広幅フランジまたはH形鋼である柱を、GSA BIM領域から除外する必要はありません。構造体の鋼柱が必要な場合は、ハイブリッドシンボル内で柱状体の平面形状を使用して柱を作成します。柱は3D形状として認識されますが、スペースオブジェクトのGSA BIM領域からは除外されません。
シャフト
GSAガイドラインによると、床を9平方フィート超の大きさで貫通するシャフトは独自のスペースとして指定する必要があります。
このシャフトが壁で完全に囲まれている場合は、シャフト内にスペースオブジェクトを作成します。シャフトが壁で囲まれていない場合は、壁ツールの<仮想壁>スタイルを使用して境界線を作成します。シャフトを仮想壁で囲んだら、部屋とシャフト内のスペースを作成します。