概念:吊り元
吊り元は照明器具のほか、カーテン、ビデオスクリーン、スピーカー、ケーブル、およびその他の荷重などのステージ設備を吊り下げるポイントを表します。吊り元は通常、リギングオブジェクトで構成されています。吊り元をBraceworksの計算に直接含めることはできませんが、吊り元を構成するトラス、照明バトン(パイプ)、および照明バトン(ラダー)を含めることはできます(Braceworksが必要)。
オブジェクトはいくつでも、あらゆる組み合わせで吊り元に変換できます。単一の名前の吊り元として機能するようにオブジェクトをグループ化したい場合は、吊り元を作成します。たとえば、80個の照明バトン(パイプ)を1つの吊り元に変換したり、辺が非表示の四角形をグランドロウ用吊り元に変換したりします。
吊り元からシンボルを作成し、吊り元ツールを使用して挿入できます。柔軟性をさらに高めるには、吊り元に形状を埋め込むだけで済みます。
吊り元は以下の機能を備えています:
吊り元はリギングオブジェクトのように機能するため、吊り元内の形状に照明器具などの荷重を直接連結できます。概念:リギングオブジェクトを参照してください。荷重の配置時に、有効な吊り元の上にカーソルを移動すると、吊り元が強調表示されます。
照明器具の吊り元に従って、器具に自動で番号を付けられます。照明器具に吊り元で番号を付けるを参照してください。
吊り元ごとに器具概要、さまざまレポート、および概略図を作成することもできます。
吊り元を作成する
吊り元の作成手順は通常、2つのステップからなります。まず、吊り元の形状を挿入または描画します。次に、形状を吊り元に変換し、照明器具を配置する準備を整えます。
吊り元には、さまざまなタイプのオブジェクトを使用できます:
照明バトン(パイプ)
照明バトン(ラダー)
トラス(直線)
トラス(曲線)
トラスツールを使用して挿入したトラス
カスタム2D、3D、またはハイブリッド形状
照明バトン(パイプ)、照明バトン(ラダー)、およびトラスは、吊り元に変換しなくても吊点として使用できます。概念:リギングオブジェクトを参照してください。
複数のオブジェクトを選択して変換する場合は、選択したオブジェクトごとに吊り元を作成するか、選択したすべてのオブジェクトから1つの吊り元を作成できます。次のいずれかの方法を用いて、吊り元を作成します。
形状を選択した場合は、吊り元に変換コマンドを使用します。
トラスを選択した場合は、オブジェクト情報パレットの吊り元に変換をクリックするか、トラスオブジェクトを右クリックし、コンテキストメニューからコマンドを選択します。この方法では、連結システム全体が選択されて1つ以上の吊り元に変換されます。
形状からシンボルを作成するか、形状を吊り元に埋め込むかを選択します。吊り元が以下に該当する場合は、形状を埋め込むことを推奨します:
複雑な形状が含まれる
形状の編集が必要な場合がある
Braceworksの計算に含める
.mvrファイルを取り出すか、またはVisionプログラムに取り出してプリビジュアライゼーションを行う
シンボルの作成を選択した場合は、作成したシンボルを使用して、吊り元ツールで複数の吊り元を挿入できます。現在のファイル、シンボルライブラリ、またはお気に入りファイルからシンボルを挿入できます。
吊り元をコピーすると自動的に名前が変更されます。連結されている荷重のすべての複製が、新しい吊り元に連結されます。吊り元を削除しても、連結された荷重は削除されません。