階段
Vectorworks LandmarkおよびSpotlight製品では、複雑な階段が不要な図面で使用できる簡易階段ツールが用意されています。Vectorworks Architect、Landmark、およびDesign Suite製品は階段ツールを備えているほか、作業画面を編集すると簡易階段ツールを追加できます。
これらのツールでは、さまざまな形状の階段を作成できます。階段はハイブリッドオブジェクトであり、設計図やプレゼンテーション図面で使用する2Dおよび3D表現をコントロールできます。階段ツールには多くのオプション、詳細、および形式が含まれており、階段を設計するにあたって多くの面倒な処理を自動的に実行してくれます。
階段ツールには、一般的な形式(直線、L字、U字、O字、および螺旋)が用意されています。形状と表示の属性をまとめて制御するパラメータの保存済み設定を作成し、保存しておくことで、別の階段で使用する時に形式を呼び出すことができます。階段は、その階段がつなぐフロア間の階段の高さをレイヤに基づいて決めるよう設定でき、複数のストーリで設定しているプロジェクトに活用できます(Vectorworks ArchitectまたはLandmarkが必要)。階段には、下階と上階で別々のグラフィック表現を設定できます。これにより、階段を2つの異なるレイヤに描画したり個別に編集したりせずに1つの階段を完全に表現できます。階段の切断記号オプションをレイヤごとに設定し、希望の2D/平面ビューを正確に表示できます。階段の形式全体をシンボルとして保存しておくことで、標準的な階段のライブラリを構築し、再利用や別のユーザーとの共有が可能になります。また、階段のパラメータを別の階段にコピーすることもできます。階段形状の種類には制限がありますが、2Dおよび3D表示の属性は詳細に制御できます。マテリアルリソースを使用して段板や手摺などの階段の部位を作成し、BIMワークフローを効率化できます。階段は2Dのみでもハイブリッドオブジェクトとしても作成可能です。