IDSを使用したBIM管理

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BIMデータは、建物のライフサイクルの全段階で、更新、検証、および複数の作業者間で共有する必要があります。IDS（Information Delivery Specification）ファイルを使用すると、Vectorworksモデルが規制や契約要件に準拠しているかを確認できると共に、データ交換プロセスを効率化できます。

データマネージャでIDSファイルを取り込み、それらのファイルを使用してデータを検証できます。検証結果は、データマネージャ、BCFマネージャ、ワークシートでレポートを作成できます。

IDSファイルの取り込み

IDSファイルを取り込むには：

プロジェクトのBIMマネージャから必要なIDSファイル（単数または複数）を取得します。

データマネージャでIDS取り込みをクリックし、必要なファイルを選択します。

IDS取り込みダイアログボックスが開きます。

熟練したユーザーが診断用に参照できるよう、IDSビューペインにXMLノードでファイルの構造が表示されます。

IDS Requirements（要件）ペインには、人間が読み取ることのできる形式で検証要件が表示されます。必要に応じて、レポートを保存をクリックし、要件をタブ区切りのテキストファイルとして保存します。

IDSファイルに構文エラーがあるか、ファイルのIFCバージョンと一致しない場合は、警告が表示さ れ、ファイルは取り込まれません。

必要に応じて、さらにIDSファイルを取り込みます。

BIMデータの検証

BIMデータを検証するには：

データマネージャで、IDS検証リストから必要なファイルを選択し、検証をクリックします。

IDS検証ダイアログボックスが開きます。

使用したいレポート出力オプションを選択し、実行をクリックします。

データマネージャのマッピングをチェック：ファイルのオブジェクトがIDSファイルで指定したとおりにマッピングされていることを確認します。

BCFを作成およびワークシートレポートの作成：どちらのオプションでも、モデルをIFCプロジェクトに取り出してIDSファイルと照合できます。検証結果は、ファイル内のBCFファイルまたはワークシートとして自動生成されます。必要に応じて、両方のオプションを選択できます。

検証の出力を使用して修正し、検証を再実行します。

IDSファイルが複数ある場合は、ファイルごとに検証と修正のプロセスを繰り返します。

データマネージャのマッピング

この検証オプションでは、IDSファイルに必要なすべてのIFCエンティティ、データ、および分類に、適切なデータマッピングが割り当てられていることを確認します。

データマネージャでは、選択したIDSファイルの要件を持つすべてのオブジェクトとプロパティセットがオブジェクトリストに太字で表示されます。データマッピングされていない必須フィールドがある場合は、オブジェクトリストとデータセットリストの両方に、影響を受ける項目が赤字で表示されます。赤の項目のマッピングを作成または修正して、検証を再実行します。

BCFファイル

この検証オプションを使用すると、モデルとIDSファイルを照合しながら、モデルをIFCプロジェクトに取り出すことができます。検証での問題や警告は、それぞれBCFファイルにトピックとして保存されます。BCFマネージャパレットが自動的に開き、検証問題の管理や共有ができます。BCFマネージャパレットを参照してください。

ワークシートレポート

この検証オプションを使用すると、モデルとIDSファイルを照合しながら、モデルをIFCプロジェクトに取り出すことができます。すべてのオブジェクトの検証結果がワークシートとして保存されます。選択したIDSファイルの範囲外のオブジェクトは、「チェック結果」列に「IDS範囲外」と表示されます。

「チェック結果」列に「不合格」または「警告」と表示されているオブジェクトを修正します。修正するには、ワークシートの行を右クリックして該当図形を選択を選択します。オブジェクト情報パレットのデータタブでは、検証に合格しなかったIFCエンティティとプロパティセットのフィールドが赤で強調表示されます。赤の項目のデータを作成または修正して、検証を再実行します。