プロジェクトファイルを共有する
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どのユーザーも、既存のVectorworksファイルを共有プロジェクトファイルに変換できます。共有プロジェクトを設定すると、ユーザーは自動的に管理者の権限レベルを持つユーザーとして追加されます。
共有設定は、順番に表示される4つの画面で行います。デフォルト設定をそのまま使用する場合は、いつでも終了ボタンをクリックして設定を完了できます。
プロジェクトファイルを共有するには:
共有するVectorworksファイルのコピーを以下のいずれかの場所に保存します。この.vwxファイルは削除され、.vwxpファイルに置き換えられます。プロジェクトフォルダ、サブフォルダ、およびプロジェクトファイルへの完全な権限(読み取り、書き込み、削除、名前の変更)が必要になります。
クラウド上のファイルベースの共有:ローカルのファイル共有サービスフォルダ内にある共有フォルダに保存します(プロジェクトファイルそのものではなく、プロジェクトファイルを含むフォルダを共有してください)。
ローカルネットワーク上のファイルベースの共有:ローカルネットワークに保存します。
ローカルネットワーク上のサーバーベースの共有:ローカルネットワークドライブ上で実行されているプロジェクト共有サーバーのプロジェクトフォルダに保存します。サブフォルダも使用できます。サーバーの設定方法に関する詳細は、プロジェクト共有サーバーを参照してください。
ファイルを開いて、コマンドを選択します。
プロジェクト共有の設定ダイアログボックスが開きます。
ファイルを共有ペインで、設定完了後にワーキングファイルを自動で開くかどうかを選択します。ファイルベースの共有またはサーバーベースの共有を選択し、以下のとおりに、必要なオプションを設定します。
ファイルベースの場合:ファイルへの接続に使用するネットワークプロトコルを選択します。
サーバーベースの場合:サーバーベースのプロジェクトファイルを作成ダイアログボックスが開きます。URLリストをクリックして、プロジェクト用のプロジェクト共有サーバーを選択するか、またはカスタムをクリックして、リストにはないサーバーのURLを入力します。サーバーのプロジェクトフォルダ内のサブフォルダが左側のペインに表示されます。プロジェクトを追加する既存フォルダを選択するか、新規フォルダをクリックして名前を入力します。プロジェクトファイル名を入力し、OKをクリックします。
次へをクリックして設定を続けます。
管理者ユーザーの設定ペインでは、ユーザー名(コンピューターにログインする時に使用した名前)が、自動的にファイル管理者として表示されます。追加または取り込むをクリックし、ユーザータブの説明に従ってユーザーをプロジェクトに追加します。権限レベルに関する詳細は、権限レベルの説明を参照してください。次へをクリックして設定を続けます。
あるいは、この時点ではユーザーを1人も登録せずに、単に新規ユーザーのデフォルト権限を設定することもできます。プロジェクトファイルからワーキングファイルを作成するユーザーはすべて、デフォルトの権限レベルで自動的にユーザーリストに追加されます。
マスターレイヤの指定ペインで、マスターレイヤ()列をクリックします。マスターレイヤは、管理者またはプロジェクトの権限レベルのユーザーのみが変更できるレイヤです。次へをクリックして設定を続けます。
バックアップファイルの設定ペインで、バックアップタブの説明に従い、ファイルのバックアップ方法を指定します。終了をクリックすると、.vwxファイルが.vwxpファイルなどのプロジェクトファイルに変換されます。
ワーキングファイルを開くオプションを選択した場合は、新規ワーキングファイルダイアログボックスが開きます。OKをクリックします。ワーキングファイルを作成および編集するの説明に従い、ワーキングファイルから、チェックアウトして編集するレイヤまたはオブジェクトを選択します。ワーキングファイルをローカルのハードディスクに保存します。
Vectorworksファイルは、元のファイルと同じ名前でプロジェクトファイルに変換されますが、拡張子.vwxpが付きます。作成したプロジェクトファイルは、直接編集できません。.vwxpファイルを開くと、ワーキングファイルを作成するよう求めるプロンプトが自動的に表示されます。管理者権限のあるユーザーであれば誰でも、ワーキングファイルからプロジェクト設定を編集できます。プロジェクト共有ダイアログボックスを参照してください。
ユーザーがプロジェクトファイルからワーキングファイルを作成した場合は、プロジェクトファイルの名前を変更したり、別のフォルダに移動したり、フォルダの名前を変更したりしないでください。また、決してプロジェクトファイルのコピーを作成しないでください。
クラウドの統合
クラウドベースのプロジェクト共有機能を使用するには、上記の説明に従ってローカルのファイル共有サービスフォルダ内のフォルダにプロジェクトファイルを作成し、フォルダを適切なユーザーと共有します。あるいは、既存のプロジェクトファイルを共有クラウドフォルダに移動します(コピーしないでください)。
プロジェクトファイルをクラウドフォルダに移動したら、そのままにして、決してコピーを作成しないでください。Vectorworksプログラムがプロジェクトファイルの複製を検出すると、警告が表示されます。復旧の手順は以下を参照してください。
クラウド上で共有されたプロジェクトファイルに接続されているワーキングファイルを開くには、インターネット接続を有効にして、ファイル共有サービスのデスクトップクライアントを実行する必要があります。これらの条件を満たしていない場合は、オフラインモードで作業するよう求めるプロンプトが自動的に表示されます。オフラインモードで作業するを参照してください。
プロジェクトファイルをリセットする
プロジェクトファイルをクラウドに保存したら、手動で複製したり置き換えたりしないでください。以下の操作をするとエラー状態になり、ユーザー(または管理者権限を持つ別のユーザー)がプロジェクトファイルをリセットしないと、ファイルを使用し続けることができなくなります。
プロジェクトファイルの複製を、別の共有クラウドフォルダに配置する
プロジェクトファイルの複製を変更し、その複製を元の共有場所にコピーして戻す
クラウドプロバイダのバージョン履歴から、以前のバージョンのプロジェクトファイルを復元する
プロジェクトファイルを、Vectorworksアプリケーションで作成されたプロジェクトのバックアップファイルに置き換えると、エラー状態にはなりません。しかし、すべてのワーキングファイルを再作成する必要が生じます。
プロジェクトファイルをリセットするには、次のいずれかの操作を行います。
プロジェクトファイルを開きます。警告ダイアログボックスのリセットをクリックします。
問題のプロジェクトファイルに接続されているワーキングファイルを開きます。警告ダイアログボックスで、クラウド上のプロジェクトファイルをリセットを選択してOKをクリックします。
リセット後にワーキングファイルを再作成するよう、すべてのユーザーに通知してください。
プロジェクトファイルを複製する
さまざまなバリエーションのプロジェクトファイルで試行錯誤を重ねたい場合は、複製を別の名前で保存します。複製を保存すると、すべて同じ設定のプロジェクトが作成されますが、履歴データベースはクリアされます。
共有プロジェクトの複製を作成するには、ワーキングファイルを開きます。ファイル>複製を保存を選択して、ファイル形式でVectorworksプロジェクトファイル(.vwxp)を選択します。WindowsのエクスプローラーまたはMacのFinderを使用してプロジェクトファイルを複製しないでください。
プロジェクトファイルをバックアップする
プロジェクトが完了する前にプロジェクトのアーカイブバージョンを保存したい場合は、複製を通常のVectorworksファイルとして保存します。共有されていないVectorworksファイル(.vwx)が作成されて、ユーザーはプロジェクトファイル(.vwxp)を引き続き共有できます。
共有プロジェクトから通常のVectorworksファイル(共有しないファイル)を作成するには、ワーキングファイルを開きます。ファイル>複製を保存を選択して、ファイル形式でVectorworksファイル(.vwx)を選択します。
プロジェクトファイルをロックする
共有プロジェクトファイルでの作業が完了したら、プロジェクトマネージャは、ユーザー全員の権限レベルを読み取り専用に変更し、さらに新規ユーザーのデフォルトの権限レベルも読み取り専用に設定することにより、それ以上の変更を防ぐことができます。