バックグラウンドでのレンダリング

場合によっては、デザインレイヤ、ビューポート、およびレンダービットマップをバックグラウンドでレンダリングでき、作業を継続することができます。レンダリングが開始されると、ステータスバーに表示されるように、Vectorworksプログラムは最初に図面の形状を処理します。複数のビューポートを選択している場合は、レンダリング(バックグラウンド)が開始される前に各ビューポートのジオメトリが最初に処理されます。この間、レンダリングをキャンセルする場合の操作以外はブロックされます。

隠線消去レンダリングは、形状の処理が終わるまではキャンセルできません。

ジオメトリが処理されるとレンダリング(バックグラウンド)が開始され、作業を再開できます。

レンダリング(バックグラウンド)の進捗状況を確認する方法はいくつかあります:

図面ウインドウの右下にあるアニメーションアイコンは、レンダリング(バックグラウンド)が待機中または進行中であることを示します。このアイコンはレンダリング(バックグラウンド)が行われていることのサインであり、別のレイヤに切り替えても表示されます。すべてのレンダリング(バックグラウンド)が完了すると、アイコンは表示されなくなります。

ワイヤーフレームアイコン(左)は、レンダリングが待機中であることを示します。アニメーションで面が回転するアイコン(右)は、レンダリングが進行中であることを示します。

ビューポートとレンダービットマップがバックグラウンドでレンダリング中の場合は、各ビューポートまたはレンダービットマップの右下隅にもアイコンが表示され、個々の状態が示されます。

ナビゲーションパレット(Vectorworks Design Suite製品が必要)のビューポートタブには、一覧表示されている各ビューポートのレンダリング状態に関する情報が表示されます。 

ステータスバーには、レンダリング中の各シートレイヤビューポートの名前が示されます。Renderworksレンダリングモードの場合は、レンダリング中のビューポートを選択すると、さらに詳しい状態が表示されます。

レンダリング(バックグラウンド)は以下の状況で使用できます:

デザインレイヤ

隠線消去または隠線表示レンダリングモードのデザインレイヤは、作成するとすぐにバックグラウンドでレンダリングが開始されます。

隠線消去または隠線表示レンダリングモードの非断面デザインレイヤビューポートやクロップされていないデザインレイヤビューポート(Vectorworks Design Suite製品が必要)も、バックグラウンドでレンダリングされます。

断面ビューポート(Vectorworks Design Suite製品が必要)またはクロップされたビューポートを参照しているデザインレイヤは、バックグラウンドでレンダリングできません。

シートレイヤビューポート

未更新のビューポートを更新する場合(ビューポートの状態およびビューポートの更新を参照)、ビューポートはオブジェクト情報パレットのレンダリング(バックグラウンド)設定、および必要に応じてレンダリング(輪郭)設定で指定したレンダリングモードおよび設定でレンダリングされます。Renderworks、隠線消去、または隠線表示レンダリングモードに設定しているシートレイヤビューポートは、バックグラウンドでレンダリングできます。隠線消去レンダリングモードを使用中の場合は、レンダリングが完了するまでイメージプレビューが表示されます。カスタムRenderworks設定またはRenderworksスタイルで全画面プレビューを有効にしている場合は、すぐに全画面プレビューが表示されます。解像度は極めて低く、最終的な解像度での表示には時間がかかります。

バックグラウンドでのレンダリング中、レンダリングしているビューポートはロックされ、オブジェクト情報パレットでは更新を中止オプションだけが使用可能になります。ただし、別レイヤへの切り替え、図形の編集、注釈の追加、ビューポート枠の変更など、その他の描画処理は行うことができます。デザインレイヤを編集することで、実行中または待機中のビューポートのレンダリング(バックグラウンド)が影響を受ける場合、レンダリングは続行されますが、レンダリングが完了するとビューポートは未更新になります。

ビューポートが断面ビューポート(Vectorworks Design Suite製品が必要)またはクロップされたビューポートを参照している場合、そのビューポートはバックグラウンドでレンダリングできません。

レンダービットマップ

レンダービットマップツールで作成されたビットマップは、作成時に有効だったツール設定でレンダリングされます(範囲を指定するを参照)。

Renderworks、隠線消去、または隠線表示レンダリングモードのレンダービットマップは、バックグラウンドでレンダリングできます。隠線消去および隠線表示レンダリングは、作成するとすぐにバックグラウンドでレンダリングが開始されます。

バックグラウンドでのレンダリング中、レンダリングしているビットマップはロックされ、オブジェクト情報パレットでは更新を中止オプションだけが使用可能になります。ただし、別レイヤへの切り替え、図形の編集、さらにはレンダービットマップの別レイヤへの移動など、その他の描画処理は行うことができます。

範囲を指定する

ビューポートの更新

ビューポートの状態

ナビゲーションパレット

レンダリングモード

概念:レンダリングのベストプラクティス