背景テクスチャ

背景テクスチャを使用すると、雲、色または色のグラデーション、取り込んだイメージまたはパノラマなど、さまざまな背景をレンダリングできます。背景テクスチャは、個々のビューポートまたはファイル内のすべてのデザインレイヤに適用できます。また、これらはRenderworksスタイルに組み込むこともできます。一部の背景テクスチャは図面に適した背景シーンのみを備えていますが、レンダリングの光源を備えている背景テクスチャもあります。

背景テクスチャはリソースとしてファイルに保存し、リソースマネージャに表示できます。オブジェクト情報パレットでビューポートに適用することもできます。背景テクスチャも他のリソースと同じように共有できます。Vectorworksライブラリには複数の背景テクスチャが用意されており、提供されている複数のRenderworksスタイルで背景が使われています。カスタムの背景テクスチャを作成することもできます。リソースの作成に関する詳細は、リソースを作成するを参照してください。

霧の中の光効果を含む日の出の背景テクスチャを使用すると、黄金色の朝もやの光景を表現できます。

推奨されるワークフローとして、背景テクスチャはデザインレイヤではなくビューポートで設定します。これにより、ビューポートごとに異なる背景を柔軟に設定でき、作業時のレンダリング時間を短縮できます。

背景テクスチャを使用するRenderworksスタイルを適用した場合は、背景は個別に変更できません。

デザインレイヤに背景テクスチャを設定すると、図面内のすべてのデザインレイヤに同じ背景が使用されます。 

デザインレイヤに背景テクスチャがあると、新しいビューポートのデフォルトの背景になります。ただし、背景がRenderworksスタイルで設定されていない場合は、選択したビューポートのオブジェクト情報パレットで変更できます。

雲、単色、および二色の背景にすると図面に一般的な背景が適用されるため、空間上に浮かんでいるようには見えません。これらは、デザインに敷地や地面が含まれる場合に地平線の感覚をもたらすことができますが、スケール感、距離感、または臨場感は出ません。 

イメージ背景は図面の背後に配置された2D画像であり、舞台セットの背景幕に似ています。イメージ背景は、ビューまたは透視投影を指定したビューポートに適しています。ただし、ビューを変更すると、イメージ背景がうまく動作しなくなる場合があります。モデルのウォークスルーまたはフライオーバーでは境界を表示できるほか、デザインレイヤに適用している場合はイメージの背後を確認することもできます。パノラマ画像がない場合に、平面画像で同様の効果を出したい場合は、円柱またはその他の曲線形状にマッピングし、モデルの周りを囲むようにして使用できます。

(フィジカルスカイ背景テクスチャなどの)パノラマ画像の背景は基本的に、大規模なドームのように図面を取り囲むものです。プロジェクトの敷地のパノラマ画像がある場合は、デザインのさまざまな場所から敷地のさまざまな部分を表示できます。

パノラマ背景は、背景に加えて図面に環境光を適用できるほか、場合によってはリアルな環境反射も使用できます。背景と光源の効果の必要な組み合わせ実現するには、異なる背景テクスチャを使用して、背景、環境光、そして場合によっては環境反射を適用します。一部のHDRI画像を使用すると、光と色を反射するパノラマ画像を作成することもできます。

フィジカルスカイ背景テクスチャには空のみが表示され、パノラマ画像のような特定の背景は表示されません。ただし、パノラマ画像の背景の一種として、図面を取り囲んでおり環境光を備えています。

フィジカルスカイ背景テクスチャを太陽光設定(Vectorworks Design Suite製品が必要)と組み合わせることで、敷地の場所、日付、および時刻に合わせた正確な外観のリアルな空を作成できます。

背景テクスチャの霧の中の光を選択すると、霧の中の光効果を使用できます。

背景テクスチャを作成する

背景テクスチャを適用する

Renderworksスタイルの作成

概念:レンダリングのベストプラクティス