SpotlightGDTFデータを連結する

データを照明器具に連結することにより、主にプリビジュアライゼーションとファイル交換のために、器具のモード、DMXデータ、およびその他の重要な情報を指定することができます。GDTF(General Device Type Format)では、メーカーの詳細、器具のジオメトリ、DMX Footprintなどの照明器具のデータを指定します。GDTFは、Showcase、およびVisionなどのスタンドアロンプログラムでのプリビジュアライゼーションに必要になります(Visionでは、これの代わりに.litファイルを使用することもできます)。

GDTFファイルは、メーカーから入手したり、GDTF ShareのWebサイト(https://gdtf-share.com)で他のユーザーから入手したりできます。GDTFファイルは、オンラインのFixture Builderを使用して作成および修正できます。詳細については、GDTFのヘルプを参照してください。Vectorworksでは、GDTFデータはリソースとしてリソースマネージャに表示されます。リソースは照明器具によって参照されます。照明器具をファイル間で取り込んだりコピーしたりすると、関連付けられたデータリソースも取り込まれます。 

いったん必要なすべての照明器具をGDTFファイルに関連付けたら、.mvrファイルを使用して、すべてのデータをVectorworksとコンソールおよびプリビジュアライゼーションに使用するビジュアライザとの間でシームレスに転送することができます。

GDTFファイルを取得し、Vectorworksの図面内でGDTFファイルを照明器具と関連付けるにはいくつかの方法があります。ここで挙げる方法に加えて、.mvrに取り出す場合は、GDTFデータを照明器具と自動的に関連付けたり、既存のGDTFデータを更新したりすることもできます。

GDTFデータを連結または更新する

コマンド

作業画面:パス

GDTFファイルを更新

Design Suite 2025:エンタテインメント>GDTF

Spotlight 2025:舞台照明>GDTF

GDTFデータを照明器具に連結する最も簡単な方法は、GDTFファイルを更新コマンドを選択することです。自動的に適切なファイルがダウンロードされ、選択した各照明器具に割り当てられます。各照明器具のLight Info RecordのGDTF Type IDGDTF Fixture Modeを使用して、自動的に適切なGDTFファイルがダウンロードされて割り当てられます。このコマンドでは、すでにGDTFファイルと関連付けられている照明器具を、GDTF Shareから取得した最新のGDTFデータと同期させることもできます。すべての照明器具を更新するか、まだGDTFデータが連結されていない照明器具だけを更新するかを選択できます。 

選択した照明器具を処理する(GDTFファイルを連結または更新する)には:

現在の状態と必要な結果に応じて、次のいずれかの操作を行います:

特定の照明器具だけを処理したい場合は、照明器具を選択します。

すべての照明器具を処理したい場合は、照明器具を一切選択しないでください。

コマンドを選択します。

GDTFファイルを更新ダイアログボックスが表示されます。

クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。

パラメータ

説明

更新するLighting Deviceを選択

すべてのLighting Deviceを更新:図面のすべての照明器具が対象となり、ダウンロードした利用可能なGDTFファイルを取得するか、以前に連結したデータを更新するようにします。

選択したLighting Deviceを更新:選択した照明器具だけが処理されます。

GDTFデータのないLighting Deviceのみを更新

選択すると、現在GDTFデータが割り当てられていない照明器具のみが処理されます。GDTFファイルがダウンロードされ、照明器具に割り当てられます。現在GDTFデータが割り当てられている照明器具には何も行われません。

選択を解除すると、選択中の照明器具のチェック、同期、および必要に応じてGDTFデータの提供が行われます。

すべてのシンボルを更新

データをダウンロードし、連結されたLight Info RecordにGDTF Type IDを持つ、現在のファイル内のすべての照明器具シンボルにGDTFファイルをリンクします。そのシンボルが図面に配置されているかどうかに関係なく、現在のファイルのリソースマネージャ内の照明器具シンボルが処理されます。

GDTFファイルの同期元

ファイルを更新する方法を以下から選択します。

メーカーがアップロードしたデータ:メーカーから提供されたGDTFデータにのみ同期させ、ユーザーがアップロードしたファイルは無視します。

最新のデータ(メーカーまたはユーザーがアップロードしたデータ)提供元に関係なく、最新のGDTFデータに同期させます。

設定に基づいて、適切なGDTFファイルが照明器具と同期されるか、ダウンロードされて照明器具と関連付けられます。 

リンクされたGDTFリソースを持つ照明器具をファイルに挿入すると、デフォルトのGDTF Fixture Modeは、Light Info RecordのGDTF Fixture Modeで指定されます。GDTF Fixture modeが指定されていない場合は、最初のモードが選択されます。

GDTFの更新概要ダイアログボックスが開き、操作のステータスが表示されます。処理が成功した場合、それぞれの照明器具に連結されたGDTFファイルが各行に表示されます。失敗した更新は赤色で表示されます。概要は必要に応じてソートできます。CSV取り出しをクリックすると、指定した場所に.csvファイルを保存できます。

GDTF ShareのWebサイトにアクセスする

コマンド

作業画面:パス

GDTF Shareを開く

Design Suite 2025:エンタテインメント>GDTF

Spotlight 2025:舞台照明>GDTF

GDTF ShareのWebサイトにアクセスすると、Vectorworks内から器具のデータを参照して表示したり、GDTFファイルをVectoworksにダウンロードしたりできます。

GDTF ShareのWebサイトにアクセスするには:

コマンドを選択します。

必要に応じて、自分のアカウントにログインします。ログインを確立していない場合は、サインアップする必要があります。

Vectorworks内でGDTF ShareのWebサイトが開きます。ここから、器具のデータを参照したり、GDTFファイルを直接Vectorworksにダウンロードしたりできます。GDTFデータは、リソースとしてリソースマネージャに表示されます。

選択した照明器具のオブジェクト情報パレットでGDTF Fixtureとモードを指定することによって、手動で照明器具をGDTFリソースと関連付けます。GDTFジオメトリを使用を選択してGDTF器具のジオメトリを表示し、その方向を確認します。Showcaseの場合、またはVisionプログラムに取り出す場合は、Visionのデータを使用する器具のFixture Mode を指定します。

GDTFデータを手動でダウンロードして連結する

.gdtfファイルは、GDTF取り込みコマンドを使用するか、MVR(My Virtual Rig)取り込みの一部として取り込むことができます。選択した照明器具のオブジェクト情報パレットでGDTF Fixtureとモードを指定することによって、手動で照明器具をGDTFリソースと関連付けます。GDTFジオメトリを使用を選択してGDTF器具のジオメトリを表示し、その方向を確認します。Showcaseの場合、またはVisionプログラムに取り出す場合は、Visionのデータを使用する器具のFixture Modeを指定します。

概念:Showcase

MVRファイルの取り出し

MVRファイルの取り込み

GDTFファイルの取り込み

ワークフロー:Spotlightによるプリビジュアライゼーション

照明器具のプロパティ