図面枠は、Vectorworks図面の表示枠およびレコード編集機能を2つながら備えています。図面枠ツールは図面枠と表題欄のレイアウトをデザインするだけでなく、プロジェクト、個別の図面、プロジェクトチーム、(Vectorworksデザインシリーズがある場合は)改訂および版履歴に関する重要な情報の記録や更新を行う手段でもあります。図面枠に関連付けられたデータレコードは、図面枠設定ダイアログボックスを使用してカスタマイズや更新が行えます。このレコードデータは、図面枠のレイアウトの文字列図形にリンクできるため、表題欄の文字は常に最新のデータ値を反映します。
Vectorworksデザインシリーズ製品で使用できる表題欄マネージャにより、外部ファイルのレイヤ上にある図面枠など、複数の図面枠を同時かつ簡単に管理できます。そのため、複数のレイヤに関連する改訂情報や版情報の追加または編集、改訂情報や版情報のワークシート作成、および表題欄のパブリッシュ準備が効率的になります。たとえば、一括パブリッシュを使用すると、1回のクリックで表題欄全体をパブリッシュセットに追加できます。
図面枠ツールおよび関連付けられた図面枠設定ダイアログボックスと、表題欄マネージャコマンドは、機能は異なりますが補完的役割を果たします。
図面枠ツールと設定ダイアログボックスを使用すると、次の処理を行えます。
● 図面枠スタイルを作成/編集し、図面枠スタイルを使用して個別の図面に同一の図面枠を配置できるほか、オプションでテンプレートに配置することで、多くのレイヤを含むファイル内のすべての図面に図面枠を配置しやすくなります。
● 図面に図面枠を配置する
● 個別の図面枠の設定を編集する
● 表題欄のレイアウト/表題欄用図形を編集する
● 図面ファイル全体のプロジェクトデータを変更する(表題欄マネージャで変更することもできます)
● 個別の図面枠の設定を編集、スタイルを変更、改訂情報/版情報を追加する
● ファイル全体のプロジェクトデータや図面情報フィールドを並べ替える(表題欄マネージャで並べ替えることもできます)
表題欄マネージャコマンドを使用すると、次の処理を行えます。
● 外部ファイルのレイヤを含む複数のレイヤをマークして、表題欄マネージャの変更に含める
● マークした複数のレイヤに同時に変更を適用する(改訂情報や版情報など多くの設定に適用できますが、すべての図面枠設定に適用できるわけではありません)
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