階段設定:形状設定タブ
形状設定タブをクリックし、一般タブで選択した構成に基づいて階段の基本形状と詳細形状を設定します。形状設定パラメータは自動的に相互作用します。いくつかの必要なパラメータを入力すると、残りのパラメータがそれに合わせて調整されます。すべての階段構成にすべての形状パラメータを使用できるわけではありません。関連するパラメータのみが表示されます。
各パラメータの横にある図は、階段の該当箇所を示しています。
変形ツールを使用して、隣接する建築部品とより正確に整列するように階段を手動で変形します。階段のロックされていないパラメータは自動的に更新されます。階段を変形するを参照してください。
クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。
パラメータ |
説明 |
ロックボタン
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いずれかのパラメータについて、パラメータの値を固定し、ロックされていないパラメータを再計算して自動的に調整します。 |
リンクボタン
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階段の平段の幅が自動的に同じ値に設定されるよう、これらの平段をリンクさせます。いずれかの幅の値を入力してリンクをクリックすると、リンクしたすべての平段に同じ値が入力されます。 |
階高:値を指定またはレイヤの高さを使用 |
次階までの階段の高さを値で指定して設定するか、接続しているレイヤ/レベルの高さ設定を使用して設定します。レイヤの高さを使用する場合、レイヤの高さによる階高ダイアログボックスが開きます。ステップ2を参照してください。 |
段板奥行き(G) |
段板奥行きの平均値を指定します。この値は、蹴込みの面から次の蹴込みの面までの距離で測定されます。「踏面」とも呼ばれます。 |
蹴上げ(R) |
蹴込み板の平均の高さを示します。 |
ステップ長(2R+G) |
段板の長さを表示します。蹴上げ(R) の2倍に段板奥行き(G) を足して計算されます。 |
階段の幅 |
階段全体の幅を設定します。 |
階段の幅1/2/3/4/5 |
各平段の幅を設定します。 一般タブで階段の幅をロックすると、個々の平段の幅もロックされます。ただし、各平段の幅は個別にロックまたはロック解除することもできます。 |
長さ |
階段の総延長を指定します。この値は、最下段の段鼻から最上段の末端までの距離で測定されます。 |
矢印の長さ |
階段の方向を決定する矢印の長さを示します。これは、段板奥行きや斜角の寸法などの値を計算する基準線となります。 |
段数 |
階段の段数を指定します。 |
一番上の段板を描画 |
有効にすると最上段が描画されます。最上段のパラメータは他の段とは別に指定できます。リストからパラメータを選択して値を入力します。 |
内側段板奥行きの最小値 |
段板が斜角、回り段、または90度均等割りの回り段の場合、許可できる最小の段板奥行きを指定します。 |
矢印のオフセットオプション |
矢印の位置を設定します。 矢印位置オフセット指定距離:階段の内側から矢印をオフセットする距離を設定します。オフセット値を入力します。 矢印位置中心:階段の幅が1つの階段の場合、矢印オフセットを階段の幅の0.5倍に設定します。 矢印位置全平段の中心:複数の平段がある階段の場合、矢印オフセットを階段の幅の0.5倍に設定し、すべての平段の中心に矢印を配置します。 階段の平段の幅が異なる場合、矢印はすべての平段の中心に表示されますが、段板と回り段の計算は最初の平段にのみ基づきます。 矢印位置 平段(1段目)の中心:複数の平段がある階段の場合、矢印オフセットを階段の幅の0.5倍に設定します。回り段がある階段の場合、矢印は最初の平段のみに基づいて中心に配置されます。 |
最下段の傾き |
階段全体の長さ(矢印に沿って測定)の開始点から最下段の最先端を、指定した距離だけオフセットします。 |
最上段の傾き |
階段全体の長さ(矢印に沿って測定)の開始点から最上段の最先端を、指定した距離だけオフセットします。 |
上段/下段の段板設定ダイアログボックスが開き、以下に挙げる特定のパラメータにアクセスできます。 一番上の段板を描画:一番上の段板を描画して、他の段とは別にパラメータを設定します。 内側段板奥行きの最小値:段板が斜角、回り段、または90度均等割りの回り段の場合、許可できる最小の段板奥行きを指定します。 最下段の傾き:階段全体の長さ(矢印に沿って測定)の開始点から最下段の最先端を、指定した距離だけオフセットします。 最上段の傾き:階段全体の長さ(矢印に沿って測定)の開始点から最上段の最先端を、指定した距離だけオフセットします。 |
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段数 |
階段の段数を設定します。 |
段数1 |
階段の最初、つまり一番下の平段の段数を設定します。 |
段数2 |
階段の2番目、つまり中央の平段の段数を設定します。 |
段数3 |
階段の3番目の平段の段数を設定します。 |
段数4 |
階段の4番目、つまり一番上の平段の段数を設定します。 |
踊り場の長さ1 |
踊り場の長さを表します。 |
踊り場の長さ2 |
2番目の踊り場の長さを設定します。 |
辺1 |
階段全体の外側の長さを示します。この値は、階段の開始点、つまり最下部から踊り場の外側のコーナーまでの距離で測定されます。 |
辺2 |
階段全体の外側の長さを示します。この値は、踊り場の外側のコーナーから階段の終了点、つまり最上部まで、あるいは次の踊り場の外側のコーナーまでの距離で測定されます。 |
辺3 |
階段全体の外側の長さを示します。この値は、踊り場の外側のコーナーから階段の終了点、つまり最上部まで、あるいは次の踊り場の外側のコーナーまでの距離で測定されます。 |
辺4 |
階段全体の外側の長さを示します。この値は、踊り場の外側のコーナーから階段の終了点、つまり最上部まで、あるいは次の踊り場の外側のコーナーまでの距離で測定されます。 |
辺5 |
階段全体の外側の長さを示します。この値は、踊り場の外側のコーナーから階段の終了点、つまり最上部までの距離で測定されます。 |
オフセット1 |
踊り場の先端、つまり最初の平段の最後の蹴込みから、最初の踊り場の内側のコーナーまでの距離を指定します。 |
オフセット2 |
踊り場の内側のコーナーから、踊り場の末端、つまり次の平段の最初の蹴込みまでの距離を指定します。 |
オフセット3 |
踊り場の先端、つまり2番目の平段の最後の蹴込みから、2番目の踊り場の内側のコーナーまでの距離を指定します。 |
オフセット4 |
2番目の踊り場の内側のコーナーから、2番目の踊り場の末端、つまり次の平段の最初の蹴込みまでの距離を指定します。 |
オフセット5 |
踊り場の先端、つまり3番目の平段の最後の蹴込みから、3番目の踊り場の内側のコーナーまでの距離を指定します。 |
オフセット6 |
3番目の踊り場の内側のコーナーから、3番目の踊り場の末端、つまり次の平段の最初の蹴込みまでの距離を指定します。 |
外径 |
階段の外側から測定される直径を設定します。 |
内径 |
階段の内側から測定される直径を設定します。 |
円弧角 |
矢印で形成される円弧の角度を設定します。 |
特定の値ではなくレイヤの高さで階段の階高を設定する場合、階段の高さはその上端および下端の境界で、レイヤまたはストーリ要素で拘束できます。下階と上階は、階段が接続する2つのストーリを示します。境界要素を調整すると、それに応じて階段の高さが自動的に変更されます。
階高をレイヤの高さで設定している場合は、上下の制御点を移動しても既存の高さ基準(上/下)は変更されませんが、オフセット(上/下)値は変更されます。
レイヤの高さを使用を選択します。レイヤの高さによる階高ダイアログボックスが開きます。
クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。クリックすると、パラメータの表示/非表示を切り替えられます。
パラメータ |
説明 |
高さ基準(上) |
階段の上端を決める垂直配置基準を設定します。 壁の高さ(レイヤ設定)値はデザインレイヤで設定します(デザインレイヤを設定するを参照)。 または階段の上端を、ストーリまたはその上のストーリに対して定義したストーリレベルのいずれかに拘束できます。階段の上端をレベルタイプに設定すると、関連付けられたストーリの高さが変化した場合、階段の高さもそれに合わせて自動的に変化します。 |
オフセット(上) |
階段の上端に対し、指定した高さ基準(上)の高さからのオフセットを設定します。 |
高さ基準(下) |
階段の下端を決める垂直配置基準を設定します。 または階段の下端を、ストーリまたはその下のストーリに対して定義したストーリレベルのいずれかに拘束できます。階段の下端をレベルタイプに設定すると、関連付けられたストーリの高さが変化した場合、階段の高さもそれに合わせて自動的に変化します。 |
オフセット(下) |
階段の下端に対し、指定した高さ基準(下)の高さからのオフセットを設定します。 |
高さ基準(上)のZ(高さ) |
階段の上端境界線の高さ値を表示します。 |
高さ基準(下)のZ(高さ) |
階段の下端境界線の高さ値を表示します。 |
階高(計算値) |
階段の上端および下端境界線に基づき、階段について計算した階高値を表示します。 |
2つのプレビューが表示されます。
下側のプレビューには、段板と蹴込みの詳細の立断面ビューが表示されます。現在の勾配角度も示されます。
上側のプレビューは2D/平面ビューで表示され、インタラクティブです。
上部または下部の段板をクリックして、強調表示されている段板に関する斜角の段板パラメータを設定します。
L字階段およびU字階段では、踊り場のコーナーにクリック可能な赤色の領域が表示されます。各領域をクリックして、踊り場の内側および外側コーナーのパラメータを設定します。踊り場コーナーダイアログボックスが開きます。90度以外の角度を許可する構成では、希望する長さまたは半径を入力します。コーナースタイルのパラメータが自動的に更新されます。コーナーごとに、希望する角度にコーナースタイルを設定します。また、面取りやフィレットの値を指定してコーナーを丸くします。
U字×2およびL字×3の構成では、2D/平面プレビューで階段の一部が重なり合うことがあり、意図するコーナーのパラメータの選択や編集がしにくくなる場合があります。赤い領域をクリックして、これらの構成におけるコーナーのパラメータを設定する前に、階段の上階部分と階段の下階部分のどちらをプレビューに表示させるかを選択します。
90度均等割りの回り段のある階段構成の場合、階段の回り段をクリックして回り段パラメータを設定します。回り段パラメータダイアログボックスが開きます。階段の回り段セクションの段板の数を指定すると共に、回り段段板奥行きを階段の直線部分の段板奥行きに一致させるかどうかを選択します。一定の段板奥行きを維持したい場合は、エラーを防止するため、場合によって最小の回り段段板奥行きを調整する必要があります。
階段形状設定のエラー
形状設定タブでは値をロックできます。ロックすると、階段の適切な計算値を保持しながら他のパラメータを強制的に再計算できます。無効な入力を試みると、ロックした他の値や最小値/最大値の制限が原因でエラーになることがあります。
このような状況が発生すると、エラー修正ダイアログボックスが開き、エラーの原因に関する説明が表示されると共に、問題を修正する複数のオプションが提示されます。リストからいずれかのオプションを選択し、OKをクリックして階段のパラメータに戻ります。
有効な修正オプションがない場合は、代わりに警告ダイアログボックスが開いてエラーが通知され、そのエラーを回避し得る複数のオプションが提示されます。
エラーや警告が表示される可能性のある状況には、次のようなものがあります。
階高の計算は段数 × 蹴上げに基づくため、いずれかの値を変更せずに編集することはできません。同様に、段数または蹴上げは階高がロックされていると編集できません。
編集するパラメータ |
ロック |
ロック解除 |
解決方法 |
階高 |
蹴上げ |
段数 |
警告に従って蹴上げまたは階高および段数を変更するか、元の値に戻します。 |
階高 |
段数 |
蹴上げ |
警告に従って蹴上げまたは蹴上げおよび段数を変更するか、元の値に戻します。 |
階高 |
蹴上げと段数 |
該当なし |
警告に従って蹴上げと段数の一方または両方を変更するか、元の値に戻します。 |
蹴上げ |
階高 |
該当なし |
警告に従って階高または蹴上げおよび段数を変更するか、元の値に戻します。 |
段数 |
階高 |
該当なし |
警告に従って、階高、蹴上げ/ステップ長、または蹴上げおよび段数を変更するか、元の値に戻します。 |
階段の階高と階段の長さ(または螺旋階段の場合は円弧角)は、段板奥行き、蹴上げ、段数など他の値に影響します。長さ/円弧角がロックされていると、他のパラメータで有効な値を取得できなくなる可能性があります。階段の長さまたは円弧角は段板奥行きの倍数になるため、一方がロックされている時に他方を編集することはできません。
編集するパラメータ |
ロック |
解決方法 |
階高 |
長さまたは円弧角 |
警告に従って段数および段の長さを変更するか、長さ/円弧角をロック解除するか、あるいは元の値に戻します。 |
段板奥行き |
長さまたは円弧角 |
警告に従って長さ/円弧角を変更するか、段数および段板奥行きを変更するか、その両方を行うか、あるいは元の値に戻します。 |
長さまたは円弧角 |
段板奥行き |
警告に従って段板奥行きと段数の一方または両方を変更するか、段数および長さ/円弧角を変更するか、あるいは元の値に戻します。 |
最小/最大 設定で定義した制限により、パラメータが変更されない場合があります。エラー修正ダイアログボックスのオプションを使用すると、制限をわずかに緩めるか完全に無効にして、階段を作成できる場合があります(これは特に、パラメータ値を試している計画段階で適用されます)。
いずれかの辺の値を大幅に変更すると、回り段が階段の直線部分に押し込まれて、階段のコーナーで計算エラーになる場合があります。場合により、コーナーでの回り段の段数と範囲、または階段の内側コーナーのコーナースタイルを変更する必要があります。