Quick Start:寸法を追加しましょう
難易度:初級
寸法はデザインレイヤ上の描画図形に直接追加するか、ビューポートの注釈として追加できます。自動の寸法クラスを使用すると、寸法の色と文字を簡単にカスタマイズできます。
このプロジェクトでは、以下を実施します:
ファイルの寸法の単位を設定する
簡単なティッシュの箱をモデリングして、寸法を追加する
寸法クラスを編集する
寸法の文字スタイルを作成する
寸法をビューポートの注釈として追加する
コマンドとツールの場所は作業画面によって異なります。クイック検索機能の使い方を学ぶと、コマンドやツールをすばやく見つけることができます。クイック検索を参照してください。Vectorworksヘルプシステムでは、コマンドとツールのPDFを確認することもできます。
ファイルの寸法の単位を設定する
新規コマンドを選択して、空の新規ファイルを開きます。図面が2D/平面ビューで開きます。
ここでは小さな箱を描画するため、デフォルトのレイヤの縮尺を小さくします。右クリックして縮尺を選択し、縮尺ダイアログボックスを開きます。1:2の設定を選択します。
次に、ファイル>書類設定>単位を選択します。寸法ペインで、寸法の単位表示方法を制御します。このチュートリアルでは、設定を次のように変更します:
単位=インチ
端数の丸め方=分数
分数の精度=1/8
箱の底面を描画する
寸法を追加できる3D図形が必要になります。ティッシュの箱を作成しましょう。
表示バーの現在のビュー/標準ビューリストから斜め右を選択するか、テンキーの3を押すか、あるいはオンスクリーンビューコントロールのキューブを使用して、3Dビューに切り替えます。
四角形ツール をクリックし、ツールバーの対角コーナーモード
をクリックします。
クリック&ドラッグで7"の正方形を描画します。再度クリックして正方形を作成します。
正方形にカーソルを重ねます。赤の強調表示によって、プッシュ/プルモード がアクティブであることが示されます。クリックしてカーソルを上方向に移動し、1/2"の押し出しを作成します。
箱の側面を描画する
ツールバーから、四角形ツールの中心からコーナーモード をクリックします。
箱の底面にカーソルを重ねます。紫の強調表示によってオートマティックワーキングプレーンが示され、次に描画するオブジェクトはその面上に配置されます。押し出しの面の中心をクリックし、コーナーに向かってドラッグします。クリックして6"の正方形を作成します。
正方形にカーソルを重ねると、再度プッシュ/プルモードになります。上方向にドラッグしてクリックし、高さ6"の押し出しを作成します。次のステップでは、箱の側面を1/2"残して、この押し出しの内側を下方向に「プッシュ」します。
ツールバーから、四角形ツールのプッシュ/プル合成モード をクリックします。
箱の押し出しの面の中心をクリックし、コーナーに向かってドラッグします。クリックして5"の正方形を作成します。
正方形にカーソルを重ねると、プッシュ/プルモードになります。押し出しの底面(-6 1/2")より下方向にドラッグし、クリックしてプッシュ操作を完了します。
箱の上面を描画する
セレクションツール をクリックします。Ctrlキー(Windows)またはOptionキー(Mac)を押しながら箱の底面の左下隅をクリックし、まっすぐ上方向にドラッグして、箱の底面の6 1/2"上に押し出しの複製を作成します。
長円ツール をクリックしてから、ツールバーから中心と半径モード
をクリックします。
箱の上面にカーソルを重ねて、オートマティックワーキングプレーンをアクティブにします。押し出しの面の中心をクリックし、カーソルをいずれかの辺に向けて移動します。クリックして、長円の短半径を1"に設定します。次に、カーソルを隣接する辺に向けて移動します。クリックして長半径を2"に設定し、長円を作成します。
カーソルを長円に重ね、下方向に-1"ドラッグして、上面に穴を開けます。安心してください、ティッシュまでモデリングするわけではありません。次は寸法の設定です。
寸法を追加する
任意の角度で寸法を作成できる斜め寸法ツール をクリックします。
ツールバーから、いずれかの設定済み寸法規格(寸法規格)とファイルの単位(単位)を選択します。
特定の要件を満たすように、カスタム寸法規格とカスタム寸法を作成できます。
各ツールモードを使用して、箱のさまざまな部分に寸法を設定します。寸法を設定する2点をクリックし、オブジェクトから離すようにドラッグして、寸法補助線の長さと寸法を配置する平面の両方をプレビューします。クリックして寸法の位置を設定します。
複数の寸法を表示できるモードの場合は、含めたい点をすべてクリックし、最後の点をダブルクリックして寸法を完成させます。
次の3つのモードが使用できます:
斜め標準寸法 :単一の測定による寸法
斜め直列寸法 :連続した直列の寸法
斜め並列寸法 :同じベースラインの点から測定する一連の寸法
一連の斜め並列寸法の追加
寸法の文字部分を移動して読みやすくする必要がある場合は、セレクションツールを使用してテキストボックスを選択し、新しい位置にドラッグします。寸法線も同じ方法で移動できます。
寸法クラスを編集する
寸法には、カスタムフォントや特定の色を設定したい場合があります。寸法はすべて自動的に寸法クラスに配置されるため、クラスを編集することで、すべての寸法を一度に簡単に変更できます。
クラスを設定しても、寸法のすべての部分を制御できるわけではないことに注意してください。
色、線の太さ、および文字スタイルは、寸法クラスで制御します
フォント、サイズ、およびスタイルは、(クラス設定の一部である)文字スタイルで制御します
線のマーカーは、(すべての寸法ツールのツールバーにある)寸法規格で制御します
寸法クラスを編集するには:
ツール>オーガナイザを選択して(あるいは、Ctrl + Shift + O(Windows)またはCmd + Shift + O(Mac)を押して)、オーガナイザダイアログボックスを開きます。
寸法クラスを選択して編集をクリックし、クラスの編集ダイアログボックスを開きます。
グラフィック属性ペインから属性を使うオプションをクリックし、線の色と太さを変更します(ここでマーカーを設定しても一切影響はないことに注意してください)。寸法文字の背景が不要な場合は、面のスタイルをなしに変更することもできます。
次に、寸法の新しい文字スタイルを作成します。ダイアログボックスの文字スタイルセクションで、属性を使うオプションにチェックを入れます。文字スタイルリストから新規を選択し、文字スタイルの作成ダイアログボックスを開きます。
スタイル名称を入力し、フォント、サイズ、およびフォントスタイルを自由に選択します(ここで色を設定しても一切影響はないことに注意してください)。既存の寸法を変更してよいかどうかの確認を求められたら、確定します。
クラス設定を保存すると、図面の寸法が更新されます。
ビューポートに寸法を追加する
シートレイヤビューポートでは、レンダリングした立面や断面の詳細などの、モデルのビューを表示できます。必要に応じてビューポートの内容をレンダリングし、注釈を付けることができます。図面に変更がある場合は、簡単にビューポートを更新して変更を反映させることができます。
ここまでは、寸法をデザインレイヤに追加していました。ここでは、寸法をビューポートの注釈スペースに追加します。3D図形の場合は、寸法を追加する面をスクリーンプレーンに揃えて、正確にサイズを測る必要があります。
ティッシュの箱のパーツを選択し、上のビューに切り替えます。
Ctrlキー(Windows)またはOptionキー(Mac)を押しながらドラッグし、元の箱から数インチ離れた位置に箱の複製を作成します。この箱からクロップしたビューポートを作成して、寸法を追加できるようにします。
四角形ツールを使用し、複製した箱を囲む四角形を描画します。四角形を選択したまま、ビュー>ビューポートを作成を選択します。プロンプトが表示されたら、四角形をビューポートのクロップとして使用するよう確定します。
ビューポートを作成ダイアログボックスで、作成するレイヤをクリックし、シートレイヤの作成を選択します。シートレイヤの作成ダイアログボックスで、デフォルト値をそのまま使用し、OKをクリックしてシートレイヤを作成します。
ビューポートを作成ダイアログボックスに戻り、図面タイトルを入力し、OKをクリックしてビューポートを作成します。
ビューポートが選択された状態で、新しいシートレイヤが表示されます。ビューポートを右クリックし、注釈の編集を選択します。編集モードであることを示すオレンジ色の枠が図面領域に表示されます。
ビューポートは上のビューであるため、寸法を作成する平面のX軸またはY軸に寸法線を拘束する、縦横寸法ツール をクリックします。箱に水平および垂直寸法を追加します。ビューポート注釈の編集を出るをクリックして、編集モードを終了します。
同じシートレイヤに複数のビューポートを配置して、同じオブジェクトのさまざまなビューを表示できます。
上のビュー(左)と前のビュー(右)で箱の寸法が表示された2つのビューポート