ケーブルを配置する

ケーブルツールを使用すると、ケーブルをケーブルパスに沿って図面に配置したり、トラスやバトンなどのリギングオブジェクトに沿って配置したり、個別に配置したりできます。

通常は、ツールを使用して分配器を1つ以上の電子機器に接続し、「ケーブルオブジェクト」を作成します。ケーブルオブジェクトは、オブジェクトを構成するケーブル部品が端と端で接続されて、描画したとおりの長さのケーブルが作成されるため、ケーブル電路とも呼ばれます。ケーブル電路で使用するケーブル部品は、（ケーブル部品を管理する時の）ケーブルインベントリおよびケーブルデフォルト設定で選択した項目によって異なります。ケーブルスタイルによって、ケーブル（マルチ、電源、ジャンパー、またはデータ）と接続のタイプが決まります。ケーブルは荷重と見なされるため、荷重計算（Braceworksが必要）に含めることができます。

トラスパスの動作は、トラス上でケーブルが分配器に接続されているかどうかによって異なります。トラスをクリックしてから、同じトラスシステム上の分配器をクリックすると、ケーブルは自動的にトラスシステムのパスに従い、最も効率的な経路を使用して分配器に到達します。代わりに、照明器具やラウドスピーカーなどの電子機器に接続したい場合は、トラスシステムに沿ってクリックし、手動でパスを設定します。

描画されるケーブルは、リギングオブジェクトや分配器など接続したオブジェクトの高さを前提とします。必要に応じて、垂直の線分が自動的に追加されます。3Dビューで描画する場合は、既存の形状を必要とせずに高さのあるケーブルを作成できます。ケーブルの高さは、ケーブルパス、リギングオブジェクト（床面からトラス上部までの高さ）、またはその他の3D形状の辺や頂点から直接取得されます。2D／平面ビューで描画する場合、ケーブルジャンプを作成するには、基準平面から高さのある形状にスナップして接続する必要があります。

ケーブルには、データタグでラベルを設定できます。データタグを使用するを参照してください。

出力を選択する

ケーブルモードに関係なく、分配器にケーブルを配置する場合は、ケーブル接続の出力を選択します。シングル接続モードに限り、接続に分配器は不要です。他のモードには分配器が必要です。

1. ケーブルツールを使用してケーブルを配置する時に、分配器（または、デイジーチェーンモードでは設備）をクリックします。

パラメータ	説明
使用する出力ポート	接続に使用する分配器の出力ポートを選択します。使用中およびフリーの出力ポートが番号順に一覧表示されます。
常に次のフリー出力ポートを使用する	ケーブル接続を自動的に最初のフリー出力ポートに割り当てます。出力ポートを選択ダイアログボックスは開かなくなります。
各Lighting Deviceの前に分配器を挿入する	リソースセレクタで分配器リソースを選択します。デイジーチェーンモードでケーブルを配置する時、照明器具をクリックするたびに、選択した分配器（通常は2股）が配置されます。ケーブルは2股の分配器の最初の出力ポートに接続され、ケーブル電路は2番目の2股の分配器の出力ポートで始まる新しいケーブルを通じて次の2股の分配器に続き、チェーンが作成されます。

2.フリーの出力ポートがない場合は、エラーメッセージが表示されます。フリーの出力ポートがある別の分配器を選択して、ケーブル電路を作成します。

モード	説明
曲線モード	オブジェクトの基になる曲線を描画する方法を選択します。曲線を描くを参照してください。
フィレット半径	円弧指定曲線モードの場合は、フィレット半径を入力します。
ケーブルスタイル	リソースセレクタが開き、配置するケーブルリソースを選択できます。リソースをダブルクリックしてアクティブにします。
シングル接続	分配器を1 本のケーブルで電子機器に接続します。
分配器	描画したパスに沿って分配器を1つ以上の電子機器に接続し、出力の接続ごとにケーブルを作成します。
簡易分配器	分配器を1つ以上の電子機器に接続し、分配器の出力と機器の接続を示すダイレクトな簡易経路を表示します。
デイジーチェーン	分配器をチェーン構成で1つ以上の電子機器に接続します。すべて同じ分配器の出力を使用します。
自動番号付け	ケーブルの配置時に自動で番号を付けます。
番号付け設定	ケーブルの自動番号付けのデフォルトパラメータを設定します。