サーバーオプションを指定する

システム管理者は、モジュールおよびライセンスされたユーザーのオプションを制御できます。たとえば、一部のユーザーには Vectorworks ライセンスを持ち出せないようにしたり、あるいは他のユーザーよりも短い期間だけ持ち出せるようにしたりすることができます。管理者は、レポートログおよびデバッグログファイルのオプションを設定することもできます。

ユーザー権限とモジュールを管理する最も便利な方法は、システムメニューを使用してアクセス権限を設定することです。以下で説明するように、ブラウザインターフェイスを使用することもできますが、この方法は推奨されていません。

ソフトウエアの持ち出しを許可しないユーザーが多い場合は、個別に除外するのではなく、INCLUDEALL_ROAMを使用して特定のユーザーのみが持ち出せるようにします。

モジュール、ユーザー、またはログファイルのオプションを指定して編集するには:

管理画面でStatusをクリックします。

サーバーステータスペインが表示されます。

ISV Serversの表で、OPTIONS列のvektorwrxをクリックします。

Edit ISV Options画面が表示されます。

サーバー構文で説明している構文を使用して、ユーザーオプションを指定または編集します。

構文と例では、クライアントまたはクライアントグループの権限を設定するにあたり、ユーザー、ホスト、インターネット、グループ、ホストグループ、インターネットグループの区別なく指定できます。

コマンド

説明

構文

roam_max_days(ローム_マックス_デイズ)

持ち出しの機能を、特定の日数(通常は最大30日)と特定のモジュールに制限します。

持ち出しできないようにするには、マイナスの値を使用します。

ROAM_MAX_DAYS˽持ち出し日数˽モジュール名

例:ROAM_MAX_DAYS˽3˽architect

ROAM_MAX_DAYS˽-1˽landmark

Exclude(エクスクルード)

指定したクライアントに対し、モジュールの使用を制限します。

EXCLUDE˽モジュール˽user˽ユーザー名

例:EXCLUDE˽landmark˽user˽sam 

Include(インクルード)

指定していないすべてのクライアントに対し、モジュールの使用を制限します。

INCLUDE˽モジュール˽group˽グループ名

例:INCLUDE˽spotlight˽group˽designers

Excludeall_roam(エクスクルードオール_ローム)

特定のクライアントの持ち出しを制限します。

EXCLUDEALL_ROAM˽user˽名_姓

例:EXCLUDEALL_ROAM˽user˽susan_rodriguez

Includeall_roam(インクルードオール_ローム)

特定のクライアントの持ち出しを許可します。

INCLUDEALL_ROAM˽group˽グループ名

例:INCLUDEALL_ROAM˽group˽architects

Reserve(リザーブ)

重要なクライアントのライセンスを予約します。

RESERVE˽ライセンス数˽モジュール名˽ユーザー˽ユーザー名

例:RESERVE˽1˽spotlight˽user˽elena

RESERVE˽3˽architect˽group˽engineers 

Max(マックス)

クライアント1台当たりにチェックアウトするライセンスの最大数を制限します。

MAX˽ライセンス数˽モジュール名˽ユーザー˽名_姓

例:MAX˽3˽landmark˽host_group˽designers

Debuglog(デバッグログ)

ISVサーバーのデバッグログを開きます。

DEBUGLOG˽“ファイルパス˽ファイル名”

例:DEBUGLOG˽“Log\dlog.txt” 

Debuglog +(デバッグログプラス) 

ISVサーバーごとに異なるデバッグログを作成し、ログを上書きするのではなく、ログ情報を自動的に追加します。起動オプションとしても指定できます。サーバー起動オプションを参照してください。

DEBUGLOG˽“+ファイルパス˽ファイル名”

例:DEBUGLOG˽“+Log\dlog.txt” 

Nolog in(ノーログイン)

Nolog out(ノーログアウト)

Nolog denied(ノーログデナイド)

ライセンスのチェックイン、チェックアウト、または拒否されたライセンスに関する情報をサーバーがデバッグログに記録しないように指定します。 

NOLOG˽種類

例:NOLOG˽denied 

Reportlog(レポートログ)

ライセンスの利用状況に関する情報をログファイルに保存します。

REPORTLOG˽“ファイルパスファイル名”˽種類

Windowsでの例:REPORTLOG˽“C:\My˽Reports\Reportlog.txt”˽detailed 

Macでの例:REPORTLOG˽“My Reports/Reportlog.txt”˽std 

Reportlog +(レポートログ+) 

ISVサーバーごとに異なるレポートログを作成し、ログを上書きするのではなく、ログ情報を自動的に追加します。

REPORTLOG˽“+ファイルパス˽ファイル名”

Rotate(ロテート)

現在のレポートログを保存して閉じ、新しいログを作成します。

ROTATE˽[daily|weekly|monthly|#days]

例:ROTATE˽daily

Update Optionsをクリックします。

オプションは、RLMソフトウエアと同じ以下のネットワークライセンスフォルダに置かれているvektorwrx.optファイルに保存されます:WindowsではProgramData\Vectorworks Site Protectionフォルダ、Macでは/Library/Application Support/Vectorworks Site Protection/

オプションを削除してデフォルトの状態へ戻したい時は、入力したコマンドを削除した後で Update Optionsボタンを押してから、ISV サーバーを再起動してください。

サーバーステータス画面

サーバー管理画面

レポートログ

デバッグログ

サーバーのパスワードを設定する

RLMオプションを制御する