クイックスタート:家屋をデザインしましょう
難易度:初級
Vectorworksでは、数回クリックするだけで、簡単なコンセプトハウスのデザインを始めることができます。このトピックは、Vectorworksでの描画方法や、オブジェクトの配置、オブジェクトの表示、およびオブジェクトへのテクスチャ追加の方法を理解し、インターフェイスに慣れるのに役立ちます。ここで作成する家屋は単に実際の建物を表現したものですが、作業を始める際の参考になります。
コマンドとツールの場所は作業画面によって異なります。クイック検索機能の使い方を学ぶと、コマンドやツールをすばやく見つけることができます。クイック検索を参照してください。Vectorworksヘルプシステムでは、コマンドとツールのPDFを確認することもできます。
壁と床を描画する
新規コマンドを選択して、空の新規ファイルを開きます。
図面が2D/平面ビューで開きます。
壁ツール をクリックします。
ツールバーから壁スタイルリストをクリックし、リソースセレクタで汎用の外壁(単位設定に応じてインチ系またはメートル系)を選択します。壁が高さ固定のライブラリのものであり、ストーリに拘束されたライブラリのものではないことを確認します。壁スタイルをダブルクリックするか、選択をクリックして選択します。
図面領域の左上隅をクリックします。Tabキーを押し、フローティングデータバーに48'(14.6m)などの長さの値(L)を入力します。Enterキーを押して値を設定します。破線の円(スナップインジケータ)で示された正しい長さにマウスを移動し、クリックして最初の壁を配置します。
Tabキーを押して次の値(24'または7.3mなど)を入力し、壁による四角形の作成を開始します。2番目の壁を配置してから、3番目と4番目の壁を配置して、四角形を完成させます。最初の壁の描画を開始した位置にカーソルを置くと、スクリーンヒント(スナップインジケータ)が表示されるため、3番目と4番目の壁を描画するのに役立ちます。
4つの壁が四角形で表示されます。
連結された4つの壁
スラブツール をクリックし、ツールバーから境界の内側モード
をクリックします。基礎スラブ-6in 砂利付きなど、床のスラブスタイルを選択します。
壁内をクリックして床スラブを配置します。
床スラブの配置
表示バーの現在のビュー/標準ビューリストから斜め右を選択するか、テンキーの3を押すか、あるいはオンスクリーンビューコントロールのキューブを使用して、3Dビューに切り替えます。
4つの壁と床
壁を延長して、家屋の外側のスラブを覆う必要があります。類似図形選択ツール をクリックし、壁をクリックします。これにより、すべての壁が選択されます。
オブジェクト情報パレットで、オフセット(下)に-1'(-0.3m)の値を入力します。
ドアと窓を追加する
ドアツール をクリックし、正面玄関のドアスタイルを選択します。ドアを配置する壁をクリックします。再度クリックしてドアを配置します。
パティオのドアスタイルを選択し、反対側の壁に配置します。
正面玄関と裏口のドアの追加
窓ツール をクリックし、片上げ下げや両上げ下げなどのシンプルな窓スタイルを選択します。クリックして窓の位置を決め、再度クリックして窓を配置します。必要な壁に窓を配置します。カーソルを移動すると壁が強調表示されるため、どこに配置されるかがわかります。
たとえば、ドアを挿入した時の透明なガラステクスチャがすでに存在するために、リソースの競合メッセージが表示された場合は、現在のファイルでテクスチャを置き換えるを選択します。
窓とドアができました
室内のオブジェクトを追加する
表示バーの現在のビュー/標準ビューリストから選択するか、あるいはテンキーの0を押すか、オンスクリーンビューコントロールのキューブを使用して、2D/平面ビューに切り替えます。
まだ開いていなければ、リソースマネージャを開きます(Ctrl + R(Windows)またはCommand + R(Mac))。リソースマネージャで、「レイアウト」をキーワード検索します。インテリア キッチン L型のレイアウトシンボルを選択し、家屋の隅に配置します。2Dビューに切り替えたのは、邪魔になる窓がある場合に動かしやすいためです。窓を移動する必要がある場合は、その窓を選択し、壁内の新しい位置にドラッグします。
レイアウトシンボルを使用すると、キャビネットやシンクなど、設定済みの複数のオブジェクトをすばやく配置できます。Vectorworksに慣れるにつれて、個別のオブジェクトタイプを配置してカスタマイズしたり、さまざまなメーカーのスタイルから選択したりできることがわかるようになります。
キッチンシンボルの追加
リビングルーム 04シンボルを家の中に配置します。もうすでにオープンコンセプトの素敵な家になってきました!お好みであれば、内壁やドアを配置することもできます。
リビングルームのシンボルには照明が含まれています。環境設定の画面ペインに移動し、光源図形の表示でワイヤーフレームの時のみ表示、または表示しないを選択すると、光源図形を非表示にできます。
テンキーの3を押して、斜め右ビューに戻ります(あるいは、表示バーの現在のビュー/標準ビューリストからビューを選択します)。
リアルなテクスチャと照明を追加する
リアルに見えるテクスチャを追加してみましょう。セレクションツール で床スラブをクリックします。オブジェクト情報パレットのレンダータブから、スラブの構成要素である基礎スラブでカーペットのテクスチャを選択します。よく使われるテクスチャは、リソースセレクタのテクスチャ.vwxファイルで見つけることができます。
スラブオブジェクトのスラブ部分でカーペットのテクスチャを選択します
類似図形選択ツール をクリックし、壁をクリックします。これにより、すべての壁が選択されます。
オブジェクト情報パレットのレンダータブから、壁の左側(外側)の構成要素に外壁のテクスチャ(レンガのテクスチャなど)を選択し、壁の右側(内側)の構成要素に内壁のテクスチャを選択します。どちらが外側になるかは、最初に壁を描画した方法で決まります。
オブジェクト情報パレットのレンダータブにあるマッピング領域で、レンガテクスチャの縮率を調整してレンガを大きくすることもできます。
汎用の壁スタイルを使用したのは、テクスチャの適用方法を学ぶためです。他の壁スタイルにはテクスチャが組み込まれています。
壁の左側部分にはレンガのテクスチャを選択し、壁の右側部分には木のテクスチャを選択します
リビングルームのシンボルには照明が含まれています。図面に追加すると、デフォルトの照明がオフになります。少し太陽の光を加えましょう。光源ツール の平行光源モード
をクリックします。図面の左上隅をクリックします。光源図形は、表示されるように設定を調整していても見えませんが、その効果はすぐに表れます。
これで、入居する準備はほぼできました!
屋根を追加して仕上げる
このコンセプトハウスはほぼ完成です。別のデザインレイヤに屋根を追加しましょう。
表示バーのアクティブレイヤリストから、新規デザインレイヤを選択します。デフォルト値に設定します。
レイヤ-2に移っても、レイヤ-1にあるオブジェクトを確認したりクリックしたりできるようにしておきます。ビュー>レイヤオプション>ほかを表示/スナップ/編集コマンドを選択します。
先ほどのように4つの壁を選択し、屋根作成コマンドを選択します。
屋根作成ダイアログボックスで、垂直長さを適切な値に変更します。インチ単位の場合は、4"が適切かもしれません。OKをクリックすると、屋根が作成されます。
オブジェクト情報パレットのレンダータブから、屋根の上部にシングル 木製 不規則などのテクスチャを追加します。
これでコンセプトハウスは完成です!
オンスクリーンビューコントロールのキューブまたはフライオーバーツール を使用して、この家屋をさまざまな角度から見てみます。オプションで、アクティブレイヤリストからレイヤ-1に切り替え、レイヤオプションをアクティブのみ表示またはほかをグレイ表示に設定すると、屋根を非表示またはグレイ表示にして家屋の内部を確認できます。ナビゲーションパレットからレイヤ-2を非表示にすることもできます。