新機能

次の表は、Vectorworks 2023ソフトウエアのサービスパック4で追加された新機能と改良された機能、これらの機能の説明が記載されているページ、およびその機能が含まれる製品の名称を一覧化しています。

旧バージョンから引き続きご利用いただいている方向けの作業画面の変更履歴をご用意しています。過去バージョンとの機能比較についてはhttps://www.aanda.co.jp/2023up/index.htmlをご覧ください。

「Manual(PDF)」フォルダの「VW 変更履歴 .pdf」をご覧いただき、機能の把握にご利用ください。

機能

説明

記載場所

製品

3D多角形、NURBS曲線、およびNURBS曲面の新しい自由変形機能

変形ツールの新しい3Dドラッガーにより、3Dビューおよび2D/平面ビューの、3D多角形、NURBS曲線、およびNURBS曲面を自由変形できます。

変形モードで3D多角形を変形する

変形モードでNURBS曲線を変形する

NURBS曲面を変形する

Fundamentals

登録画面の新しいアニメーション効果のコントロール

デフォルトの登録画面のアニメーション効果の作成時間と移動モーションを制御したり、個々の登録画面のデフォルト設定を上書きしたりできるようになりました。新しいショートカットキーで登録画面を進めることができるため、プレゼンテーションの表示がより滑らかになります。

環境設定:インタラクティブペイン

登録画面を作成する

環境設定:描画ペイン

Fundamentals

Windowsユーザーを対象に、3Dモデルを取り出してNVIDIA Omniverseで使用できる機能

新しいOmniverse Connectorツール(Windowsのみ)により、NVIDIA Omniverseコラボレーションプラットフォーム、またはローカルマシンのOmniverse Viewに単方向接続できます。

NVIDIA Omniverseコラボレーションプラットフォームに接続する

Fundamentals

USDファイル形式の取り込みと取り出し

3Dモデルの交換や共同作業に役立つ、USDファイル形式の取り込みと取り出しができるようになりました。

USDファイルの取り出し

USDファイルの取り込み

Fundamentals

シートレイヤビューポートのイメージング改善

エンジニアリングの改善により、シェイドおよびRenderworksレンダリングモードで、シートレイヤビューポートのメモリ使用と実行時間が最適化されました。変更点には以下のようなものがあります:

前回のレンダリングがない場合にも、非断面ビューポートのイメージプレビューが表示されます。

ビューポートの境界やイメージサイズの設定によってイメージが大きくなりすぎる場合に、警告が表示されます。

さらに、シェイドおよびRenderworksレンダリングモードの、断面ビューポートのオブジェクト情報パレットで、新しい図形のスナップを有効にするオプションを使用できます。

ビューポートのプロパティ

Fundamentals

Solibri InsideのWebサービス

Solibri InsideがWebパレットとしてVectorworksに追加されます。このサービスを使用すると、Vectorworks環境を離れることなく、BIMプロジェクトで一般的なモデリングエラーを見つけて修正できます。

Solibriを使用してIFCモデルをチェックする

Architect、Landmark、Spotlight

新しいマリオネットノード

マリオネットツールに、ストーリやマテリアルリソースを使用してスクリプトを作成するためのノードが追加されました。

マリオネットでのビジュアルスクリプトの作成

Architect、Landmark、Spotlight

舗床の地形変更の改善

舗床に、地形モデルの表面を変更せずに表面に揃えられる、新しい造成図形の形式ドレープが追加されました。造成図形の形式が適用されているすべての舗床に、切土・盛土を計算するための地形モデルを削り取る(切土)オプションが追加されました。

舗床を作成する

舗床のプロパティ

Architect、Landmark

造成図形と舗床の新しいオプション

新しいフォールオフおよび補間タイプパラメータにより、位置合わせ(形式)の造成図形または舗床を補間された曲面で作成する際に、より細かく制御できます。

位置合わせ造成図形を作成する

舗床のプロパティ

Architect、Landmark

造成図形のモードの名称変更

輪郭モードは、稜線モードに名前が変更されました。

稜線の造成図形を作成する

Architect、Landmark

灌水設定の新しいタブとオプション

新しいオプションで、灌水の管網の自動計算を有効または無効にできます。

灌水設定

Landmark

植栽群の塗りつぶし改善

植栽群を簡易表示が、完全に囲まれたすべての隙間に適用されるようになりました。 

植栽設定:表示ペイン

Landmark

Vectorworks Service Selectのお客様を対象とした、ソーラーアニメーション取り出し時の新しいオプション

ソーラーアニメーションの取り出し時に、Vectorworks Cloud Servicesで太陽光設定オブジェクトのアニメーションを処理できるようになりました。

ソーラーアニメーションを取り出す

Architect、Landmark、Spotlight

Vectorworks Cloud Servicesプレゼンテーション機能の改善

ボードスライドがはるかに柔軟に、かつ使いやすくなりました。ボードに複数のイメージを追加したり、作業領域の任意の場所にイメージ、PDF、テキスト、およびピンを配置したりできます。その他の改善点として、1,000種類以上のフォントが追加されたほか、オブジェクトの伸縮、クロップ、回転、および配置を制御できるようになりました。

Vectorworks Cloud Servicesヘルプ

Vectorworks Cloud Services

次の表は、Vectorworks 2023ソフトウエアのサービスパック2で追加された新機能と改良された機能、これらの機能の説明が記載されているページ、およびその機能が含まれる製品の名称を一覧化しています。

機能

説明

記載場所

製品

敷地表面に移動コマンド

表示中のデザインレイヤにあるオブジェクトに対して、コマンドが機能するようになりました。

図形を表面に移動する

Architect、Landmark

次の表は、Vectorworks 2023ソフトウエアで追加された新機能と改良された機能、これらの機能の説明が記載されているページ、およびその機能が含まれる製品の名称を一覧化しています。

新機能に関する参考ビデオ(英語)を視聴するには、Webサイトをクリックしてください(インターネット接続が必要)。

機能

説明

記載場所

製品

新しいホームスクリーン

新しいホームスクリーンから、Vectorworksの使い方がさらに分かりやすくなるさまざまなファイルやビデオなどのリソースにアクセスできます。

ホームスクリーン

Fundamentals

グラフィック凡例

新しいグラフィック凡例ツールを使用して、注釈付きのグラフィックラベルや一覧表を作成できます。例:

電気器具および配管シンボルのラベル

面または線の属性のキー

窓、ドア、またはパーティションの詳細な一覧表

Vectorworksリソースライブラリには、よく使われるグラフィックラベルが多数用意されています。これらのラベルを変更したり、カスタムスタイルを作成したりできます。

グラフィック凡例

Architect、Landmark、Spotlight

シェイドレンダリングモードの改善

複数の新しい光源およびテクスチャ機能により、インタラクティブに作業できる応答性を維持しつつ、シェイドモードのレンダリングがさらにリアルになりました。

シェイドモードでは8個の光源しかレンダリングできないという制限がなくなりました。

新しいシェイドモードオプションには、背景テクスチャからの環境光、背景テクスチャからの反射、およびオブジェクトからの反射が含まれます。

シェイドモードで、背景テクスチャの霧の中の光効果を表示できるようになりました。

グローシェーダをはじめ、メタリック、ガラス、プラスチック、およびミラーシェーダのパラメータの一部、イメージタイプのバンプ属性、テクスチャの影を落としたり受けたりする設定など、複数の背景テクスチャ効果がサポートされます。

(カスタム光源オブジェクトの光度分布で)IES光源データがサポートされます。

シェイド設定

Fundamentals

レベル基準線ツールの改良

他のスマートマーカーと同じようなスタイルやカスタマイズ可能なレイアウトが使用されます。

基準線をストーリレベルにリンクしたり、ビューポートに自動生成したりできます(Vectorworks ArchitectまたはLandmarkが必要)。

ストーリレベルを変更するとリンクした基準線が自動的に更新され、これを使用してストーリレベルの高さを編集できます。

レベル基準線

Architect、Landmark、Spotlight

BCFマネージャの改善

BCFマネージャがWebパレットとして再設計され、BCFファイルとVectorworksファイルで同時に作業しやすくなりました。

WebパレットはBIMコラボレーションサーバーに簡単に接続できます。

BCFバージョン3.0がサポートされました。

BCFマネージャパレット

Architect、Landmark、Spotlight

地形モデルの改善

等高線が表面定義の基礎となり、地形モデルが大幅に改善されました。これにより、地形モデルの表面を変更する関連ワークフローも見直され、2つの新しい造成図形の形式が追加されました。表面定義がより直観的になり、造成図形間の表面を正確に編集できるようになりました。舗床にも同様の改善が行われました。

概念:地形モデルの造成

舗床を作成する

Architect、Landmark

ドアおよび窓のインタラクティブな描画と変形

ドアおよびツールの新しいインタラクティブサイズ挿入モードを使用すると、ドア/窓をすばやく簡単に描画およびスナップして、サイズや位置を設定できます。また、ドアと窓を手動で変形できるようになりました。

ドアを描画する

窓を描画する

ドアを変形する

窓を変形する

Architect、Landmark、Spotlight

壁との取り合いの改善

壁との取り合い機能について、以下の点が改善されました:

壁への挿入位置を壁ごとに定義でき、その位置を使用してプラグインオブジェクトおよびシンボルの挿入を設定できます。

オフセットを測定する代わりに、構成要素の厚みで構成要素を開口部に回り込ませるオプションが追加されました。

断面オフセット設定が、プラグインオブジェクトまたはシンボルのダイアログボックスではなく、壁との取り合いおよび壁へ挿入時の端部処理ダイアログボックスに統合されました。

断面オフセット設定が拡張され、オフセットだけでなくズレおよびオーバーラップの設定が追加されました。プラグインオブジェクトには独自のかい木厚の値を設定するか、取り合い設定の値を使用できます。

壁との取り合いおよび壁へ挿入時の端部処理ダイアログボックスの動的プレビューが改善されました。

Vectorworksライブラリにある窓とドア、および壁、窓、ドアスタイルのデフォルトの壁との取り合い設定が改善されて、より適切な壁との取り合いをデフォルトで作成できるようになりました。

壁との取り合い設定

その他のプラグインオブジェクトスタイルとインスタンスのオプション

シンボル定義を作成する

Architect、Landmark、Spotlight

隠線消去レンダリングの改善

シートレイヤの断面ビューポートの隠線消去レンダリングがバックグラウンドで行われるようになったため、レンダリング中も作業を継続できます。

バックグラウンドでのレンダリング

Architect、Landmark、Spotlight

カラーセレクタの改良

カラーセレクタが刷新されました。色が見つけやすく、使いやすくなりました。スタンダードカラーに含まれる色の範囲が広がり、表示も再構成されました。

色を適用する

Fundamentals

リソースライブラリの再構成

Vectorworksライブラリのフォルダ構成が効率化され、一般的なワークフローに合わせてより論理的に作業できるように類似のリソースや関連リソースがグループ化されて、探しやすくなりました。それに合わせて、プレミアムライブラリとユーザーライブラリも再構成されました。

概念:リソースライブラリ

Fundamentals

DXF/DWG/DWF取り出しの改善

DXF/DWG/DWF取り出しにおける主な改善点:

DXF/DWG/DWF形式に取り出すデザインレイヤを選択できます。また、クラスだけでなくレイヤを取り出す時にも、レイヤをDXF/DWGの画層として別々のファイルに取り出せるようになりました。

ファイルを更新して保存する新しいオプションを使用できます。

DXF/DWGおよびDWFの取り出しダイアログボックスのレイアウトが新しくなり、オプションが整理されて見つけやすくなりました。

DXF/DWGおよびDWFの取り出しオプション

Fundamentals

DXF/DWGおよびDWF取り込みの改善

DXF/DWGおよびDWFの画層およびオブジェクトを取り込むためにフィルタリングして選択できるようになったほか、ブロックの取り込み方法を制御できるようになりました。DXF/DWG/DWF参照の編集や更新も一貫性が向上しました。

DXF/DWGおよびDWFの取り込みオプション

Fundamentals

ソリッドモデリングに使用する新しい辺のオフセットツールとプッシュ/プルツールの機能強化

新しい辺のオフセットツールを使用すると、ソリッド図形に対してより直接的に3Dモデリング機能を使用できます。また、プッシュ/プルツールの面およびサブフェイスモードをソリッド図形の非平面に使用できるようになりました。

辺のオフセットツールによるダイレクトモデリング

プッシュ/プルツールによるダイレクトモデリング

Fundamentals

ワークシートでの数量拾いレポート作成

ワークシート関数が再設計されて拡張され、複雑な図形に関するさらに詳細な数量データを抽出できるようになりました。これにより、重要なBIM要件である数量拾い(QTO)推計値のレポート機能が改善しました。このバージョンでは、壁およびスラブオブジェクトについて複数の基本的な数量を用意しています。今後のバージョンでは、これらおよび他の上位の図形についてもさらに数量を追加する予定です。

該当なし

Fundamentals

ワークシートの再計算の改善

ワークシートを再計算する場合に、選択したワークシートを再計算するオプションが追加されました。

ワークシートのコマンド

図面にワークシートを配置する

Fundamentals

リンク切れインジケータの表示を切り替える新しいオプション

参照記号、立断面指示線、室内展開図マーカー、および詳細引出線がビューポートにリンクされていない場合に、リンク切れインジケータを表示するタイミングを制御できるようになりました。

環境設定:画面ペイン

クイック設定

Fundamentals

テクスチャに対する原点オプションの使用

テクスチャのマッピング時に新しいオプションを使用すると、原点を基準として全方向にテクスチャがマッピングされ、複数のオブジェクトのテクスチャがシームレスに揃えられます。

オブジェクト情報パレットでオブジェクトテクスチャを管理する

Fundamentals

スポットライトによるテクスチャの投影

スポットタイプの光源オブジェクトで、3D形状にテクスチャを投影できるようになりました。

スポットライトの照射でテクスチャを投影する

Fundamentals

取り込んだmtexturファイルの新しい命名基準

取り込んだmtexturファイルは、mtexturの基準に従って名前が付けられるようになりました。

 mtexturテクスチャの取り込み

Fundamentals

CPUでのRedshiftレンダリング処理への対応

RedshiftレンダリングスタイルがGPUで処理するためのシステム要件を満たさない場合に、コンピューターのCPUで処理できるようになりました。

Redshift by Maxon

Fundamentals

リソースマネージャのプレビューに対する制御機能の強化

リソースマネージャのリソースビューアペインの新しいコンテキストメニューコマンドを使用すると、プレビューペインで高解像度のプレビューをより詳細に制御できます。

リソースビューアメニュー

Fundamentals

データマネージャの改善

複数の改良により、データマッピングがさらにすばやく簡単になりました。

レコードを利用しない新たな方法でカスタムIFCプロパティセットを作成し、保存して他のデザインプロジェクトに取り込めるようになりました。

同時に複数のオブジェクトタイプを選択してマッピングできます。

新しい表示設定により、オブジェクト情報パレットでのデータ入力時に特定のフィールドの表示と非表示を切り替えることができます。

オブジェクトタイプのマッピング情報を別のオブジェクトタイプにコピーできます。

別のファイルからシンボルを複製するか取り込むと、そのマッピング情報もシンボルに含まれます。

データマネージャを使用する

カスタムのIFCプロパティセットを使用する

Architect、Landmark、Spotlight

IFC取り込みの改善

参照が見つからなかったり階層構造が誤っていたりするなど、エラーのあるファイルでも取り込めるようになりました。新たなレポートには、取り込み時に見つかったエラーに関する詳細が表示されます。

特定のプロパティセットを除外することで、取り込みを高速化してモデルのサイズを縮小できます。

取り込んだ要素に割り当てられているストーリやクラスの名前をカスタマイズしたり、既存のクラスやストーリにマッピングしたりできます。

取り込んだストーリを既存のストーリと垂直に揃えることができます。

IFCファイルを取り込む

Architect、Landmark、Spotlight

データタグの連結の制御と単位の機能強化

タグに連結されたオブジェクトを追加、削除、または変更するオプションが追加されました。

タグ付けされたオブジェクトの形状と交差する位置で引出線を切り欠くオプションが追加されました。

タグの単位にSIA寸法規格オプションが追加されました。

タグに縮尺追従の単位を使用するオプションが追加されました。これまで、タグでは常に実寸優先の単位が使用されていました。

フィートやインチでの計測で分数の精度値を使用でき、フィートとインチに単位区切り文字を含めることができます。

IFCオブジェクトの熱効率など、一般的な数値データを正確に制御できます。

タグの関連付けを変更する

データタグスタイルを編集する

Architect、Landmark、Spotlight

データタグを使用したスペースのラベル付け

スペースオブジェクトのラベルにシンボルではなくデータタグを使用できるようになりました。

スペースを設定:スペースのラベルペイン

Architect、Landmark、Spotlight

参照ファイルおよびビューポートのジオリファレンス設定

ジオロケーション設定が異なる可能性のある複数のファイルの表示をシームレスに位置合わせできるよう、参照デザインレイヤおよびデザインレイヤビューポートがマスターファイルのジオリファレンス設定に合わせて自動的に変換されます。

概念:レイヤを参照する

GISとジオリファレンス

Architect、Landmark、Spotlight

ジオリファレンス設定の改善

ファイル、レイヤ、またはGISレベル(平面)のジオリファレンスを設定する際、新たなオプションとしてWGS-84地理座標とデカルト座標を使用できます。変換モードオプションがさらに使いやすく、わかりやすくなりました。

デザインレイヤのジオリファレンスを設定する

ファイルのジオリファレンスを設定する

GISレベル(平面)を追加する

Architect、Landmark、Spotlight

ツールの統合

円弧壁を作成する機能がツールに統合され、円弧壁ツールが削除されました。

壁を作成する

Architect、Landmark、Spotlight

新しい壁編集ツールによる壁編集機能の統合

新しい壁編集ツールによって、これまで変形ツールの3Dの壁の変形モードと、カーテンウォール編集ツールを使用して行っていた壁の編集機能が統合されました。

壁を編集する

Architect、Landmark、Spotlight

壁、スラブ、および屋根データの保存先の再構成

壁、スラブ、屋根、および関連付けられているスタイルのデータをIFCレコードではなく直接オブジェクトに保存できるようになり、ワークフローの一貫性が向上しました。他のオブジェクトと同じワークフローで、データマネージャからデータを管理できるようになりました。 

標準の壁の設定

カーテンウォールの設定

スラブの設定

屋根の設定

Architect、Landmark、Spotlight

折れ戸および折りたたみ窓の形式

複数の扉からなる折れ戸および折りたたみ窓の形式を作成するオプションが追加され、窓の設定では、形式および開閉形式オプションが効率化されました。

ドア設定

窓設定

カスタム窓の開口部形式を作成する

Architect、Landmark、Spotlight

Revitの参照と取り込みの改善

Revitファイルを参照できるようになりました。

単一のRevitファイルを取り込む際のその他の改善点:

個々の2Dビューを選択して取り込む機能

取り込むRevit要素を選択する機能

舗床、ランドスケープエリア、地形モデル、造成図形など、取り込み時に作成できるVectorworksネイティブのオブジェクトが増加

一部のRevit要素から作成するVectorworksオブジェクトの種類を選択する機能

RevitカテゴリをVectorworksのクラスとして取り込み、任意で前記号を追加する機能

Revitファイルの取り込み

オーガナイザダイアログボックス

参照ファイルを追加および編集する

参照ファイルを開く

Architect、Landmark、Spotlight

マリオネットの改良

マリオネットについて、以下が改善されました:

マリオネットオブジェクトスタイルのリソースを作成できるようになりました。

ノード間のワイヤの束を移動または複製する方法が拡充されました。

複製を行うマリオネットノードまたは類似の機能が統合されて効率性が高まったほか、再配置されてタグが追加されたため見つけやすくなりました。古い機能のノードは更新されました。

ノードからグラデーションが削除されました。

マリオネットネットワークの保存と取り出し

マリオネットオブジェクトのプロパティ

マリオネットネットワーク

Architect、Landmark、Spotlight

マリオネットとPythonライブラリの統合

熟練したマリオネット開発者は、カスタムノード内でPythonライブラリを参照できます。ライブラリのパッケージはVectorworksサーバーからダウンロードできます。

高度なマリオネットスクリプト

Architect、Landmark、Spotlight

手摺/フェンスのサブパーツ

手摺/フェンスオブジェクトに(桟付きクロスバーや支柱などの)標準サブパーツが追加され、すべてのパラメータと複数の数量をワークシートおよびIFCの取り出しに使用できるようになりました。これによって、数量拾い(QTO)計算や4Dおよび5D BIMシミュレーションを実行するソフトウエアパッケージとの相互運用性が向上しました。

手摺とフェンスの設定

Architect、Landmark

敷地表面に移動コマンドの改善

地形モデルに加えて、舗床またはランドスケープエリアオブジェクトの表面にオブジェクトを移動できるようになりました。これには群葉や3Dパス図形が含まれます。

図形を表面に移動する

Architect、Landmark

新しいLaubwerkプラントツールおよび植栽ツールとの統合

新しいツールを使用して、Laubwerk GmbHカタログから美しく正確な3D植栽モデルを配置できます。植栽ツール(Vectorworks Landmarkが必要)で挿入した植栽の3Dグラフィックに、Laubwerkプラントカタログのリアルな低ポリゴンの形状を使用できます。

Laubwerkから3D植栽を追加する

Architect、Landmark

構造材の改善

構造材オブジェクトの主な改善点:

プラグインオブジェクトスタイル機能

オブジェクトの作成時や編集時に、新しい高さスパン勾配、および長さパラメータを設定することで正確性が向上

直線状挿入タイプの構造材の編集時に3Dパスを拘束できる機能

専門的なワークシート関数を追加することで、より詳細なレポートを作成

構造材を作成する

構造材を編集する

Architect、Spotlight

スペースオブジェクトの面積と体積のネット、グロス、およびカスタムEnergos(エネルギー解析)計算 

スペースのEnergos(エネルギー解析)計算で、スペースオブジェクトで定義したネットまたはグロスの面積と体積、あるいはカスタム面積または体積を使用できるようになりました。

スペースを設定:Energos(エネルギー解析)ペイン

スペースを設定:2D 境界線と面積ペイン 

スペースを設定:3D 高さ基準ペイン

Architect

Architectで地形モデルコマンドをサポート

これまでVectorworks Landmarkのライセンスが必要だった以下の地形モデルコマンドが、Vectorworks Architectで使用できるようになりました:3D多角形を3D基準点に変換造成面から法面を作成法面から造成面を作成擁壁(造成図形)を作成可視範囲を解析勾配ポイントに3D基準点を作成

3D多角形を3D基準点に変換する

法面を自動で作成する

法面から造成面を作成する

擁壁を作成する

可視範囲を解析

勾配図形から基準点を作成する

Architect

Landmarkの機能と作業画面の改善

これまでVectorworks Architectのライセンスが必要だった以下の機能に、Vectorworks Landmark製品からアクセスできるようになりました:

ストーリシステム

図面リストを作成コマンド

製図原紙をつくるコマンド

Vectorworks Landmarkの作業画面について、以下が改善されました:

植栽設計に必要なツールの新しいソフトスケープツールセットなど、一部のツールが再配置および再構成されて、ワークフローがより効率的になりました。

作業画面に空間計画およびプログラミングツールとコマンドが追加されました。

あまり使われていなかった一部のツールセットが削除され、作業画面が整理されて見やすくなりました。再配置ではなく作業画面から削除されたツールは、必要に応じて作業画面の編集から追加できます。

表示バーの縮尺は、デフォルトで有効になりました。

複数のストーリを備えた建物構造を設定する

図面リストを作成する

製図原紙

空間計画

プログラミングの検討

Landmark

新しい生け垣ツール

新しい生け垣ツールを使用し、植栽設計で混合植栽の生け垣を作成できます。生け垣ごとに植栽の種類と数量のレポートを作成できます。 

生け垣を作成する

Landmark

サスペンションのワークフローの改良

サスペンションのワークフローにおける主な改良点:

吊り具を挿入コマンドと連結ツールを使用して、固定式吊り具ブライダルまたはホイストを挿入できます。

挿入後に手動で編集したブライダルは、移動時も変更内容が維持されます。

2本吊りブライダルの挿入および変形/スナップの動作は、他の複数吊りブライダルの場合と同じになります。

自動挿入モードでは、ブライダルがよりスムーズに構造材にスナップされます。

新しいカスタムデータタグによりワイヤーの部品がレポートできるほか、挿入時にはブライダル設定に自動でデータタグが含められます。

ホイストの文字スタイルおよびホイストチェーンのデフォルトのクラスを設定できます。

ホイストチェーンの最大長さが必要な長さに満たない場合は、固定式吊り具ブライダルが自動的に挿入されます。オブジェクト情報パレットには最大長さと実際の長さが表示されます。

コンテキストメニューコマンドで、シンボル、名前、用途、または定格荷重を共有するホイストを選択できます。

ブライダル組立図で、連結されているホイストが表示されます。

ホイストレポートに取り出すフィールドを選択できます。

Spotlight設定でトラス接合部のクラスを割り当てられます。

連結ツールの上積み/下積み連結モードに使用するトラス接合部のシンボルを選択できます。

新しいTruss Cross Propertiesレコードには、Braceworksで連結を適切に計算するのに役立つデータが含まれています。

連結部を自動的に配置する

リギングオブジェクトを連結する

ブライダル設定

ブライダル組立図を作成する

ホイストのプロパティ

ホイストレポートを作成する

Spotlight設定:荷重とリギングペイン

Spotlight、Braceworks

クラウドおよびモバイル3Dビューアの改良

Vectorworks光源オブジェクトのサポート

マテリアル、アンビエントオクルージョン、および背景の制御機能向上をはじめとするビジュアル品質の改善

クリップキューブ、ジョイスティック、およびモーションセンサー機能

Vectorworks Cloud Servicesヘルプ

Vectorworks Cloud Services

プレゼンテーションの改善

ボードスライドに文字ベースおよびハイパーリンクベースのピンが追加されました。

ツアースライドで、ボードスライドと同じ種類のピンの使用やカスタマイズが可能になりました。

カスタムカラーとピンスタイルを、さまざまなスライドまたはプレゼンテーションで再利用できるようになりました。

Vectorworks Cloud Servicesヘルプ

Vectorworks Cloud Services

機械コマンド、ツール、およびテンプレートの非推奨化

単純梁を設定単純梁の解析、およびカムの図表を作成コマンドはレガシーステータスに移行しました。ゼネバ機構およびカムに必要なテンプレートなどの関連ファイルは、Vectorworksライブラリから削除されました。

該当なし

Architect、Landmark、Spotlight

マニュアルの改良

以下の表は、Vectorworks 2023ソフトウエアでマニュアルに加えられた主な改良点を一覧にしています。

機能

内容

記載場所

オンラインヘルプシステムの新しいランディングページ

ヘルプ>VectorworksヘルプコマンドまたはVectorworksのWebサイトからオンラインヘルプシステムを開くと、主なヘルプセクションへのリンクを含むグラフィックインターフェイスが表示され、ナビゲーションに役立ちます。

該当なし

レンダリングの手引きの増補

より効果的なレンダリングを作成する方法に関するガイダンスと汎用ワークフローが追加されました。

概念:レンダリングのベストプラクティス

Renderworksスタイル

背景テクスチャ